ガットのクロスを1本減らして張ってみました!
もちろん意図的にです(^^)
少しわかりづらいかもしれませんが、その比較写真がこちら。
下側のクロスが1本足りない(左側の写真)ことがわかるかと思います。
ちょうどYONEXのロゴのXのあたりですね!
フレームの横から見ると、本来2回ガットが通る部分を1度しか通過していません。
ほかの方のブログ(その方は軟式テニス)で紹介されていたことと、
知り合いのコーチが「JOPを回っている選手でそういう張り方の人がいる」と言っていたので、何らかのメリットがあるのか知りたかったというのが、試した理由です。
考察
正直、差はよくわからない!
1本無くても普通に使える!
おそらく、クロスが1本少なくなっているため、面圧に若干の差は生じていると思います。
が、最下部の1本がないだけで、スイートエリア近辺は通常と変わらないため、大差なく感じるのだと思います。
中級クラスを3レッスン、このラケットで担当しましたが、特に何も違和感なく終わりました。
ラリー(ボレスト)にも入りましたし、サーブの見本も打ちました。ゲームにも参加しました。
が、違和感ゼロ(笑)
生徒さんから、
コーチのラケット、ガットおかしくない?
張るのミスしたでしょ?
という指摘を期待していましたが、これもなく、結局、誰にもばれませんでした!
というか、こんな細かいところに気づいたらスゴイです!!
1本抜くメリット
おそらくほとんどありません。
強いて言えば、ガットを張る人が少し楽なくらいでしょうか?
ロールから張り上げたと仮定しても節約できるのはせいぜい25cm/1回程度でしょう。
1ロールから17回張れるとしても節約できる合計は約4m程度です。
これではメイン(縦)を張ることすら無理です。
もしかすると若干面圧がさがることで打感が柔らかくなり、ボールの飛びが良くなる!という可能性もなくはないですが、私は全く感じ取ることができませんでした。
※ちなみに、他の方のブログ(軟式テニス)ではボールの飛びだす角度が上がる、飛びが良くなるといった記載があったのですが、私には感じることができませんでした。
正直この効果を期待していた面もあるのですが、、、残念(;;)
1本抜くデメリット
本来のストリングパターンではないため、ラケットが変形する可能性があります。
ガットを張る途中でフレーム本体は歪みます。
が、ガットを最後まで張り上げることで元の形に修復します。
今回は1本少ないため、本来フレームを戻すためにかかる力が1本分ない=復元しきらないという考えに基づきこのように記載しました。
あくまでも可能性として、ということです。
さいごに・・・
そもそもですが、ご自分で張る方は自己責任でトライできますが、ショップ等で張ってもらう場合は引き受けてもらえない可能性があります。
お客様のラケットに変な負担がかかるように思えますし、万一にもこの張り方が原因でフレームが損傷した場合に責任をとれないので、、、
正直、私が勤務先で頼まれたら断ります。
今回は自分のラケット(もうすぐ買替え)に自己責任ということで実験してみました。
結論として、この手法におけるメリットはないように感じました。
(自分自身で張り上げる際の手間が少し減るというのが唯一のメリットでしょう)
ガットは正しく張り、適切にテンションをかけましょう!
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