早速ですが、SNAUWAERT(スノーワート)というメーカーをご存じでしょうか?
テニス歴がなっが~~い方はご存じかもしれません。
元々日本でも流通していたのですが、1990年代に日本撤退。
その後、2016年~国内復活を果たしたベルギーの老舗メーカーです。
特徴はなんといっても不思議で独特なラケットの形状。
Yonexの四角の面など目じゃありません!!
フレームが曲がったのではないかと言いたくなる5角形です!!
今日はこの独特なラケット形状をウリとするSNAUWAERTの新作「VITAS(ビタス)」をインプレしていきます。
SNAUWAERTというメーカーについて
まずは軽くご紹介したSNAUWAERT(スノーワート)についてです。
1928年にベルギーで創業した老舗メーカーです。
グランドスラムの優勝者も数多く使用しており、全66個もGSタイトルを獲得しています。
※ロッドレーバーやマッケンロー、ナブラチロワといった往年の名選手が使用していたとのことです。
私も当時のリアルタイムでは知りませんが…( *´艸`)
今国内では大きく分けると”2つのシリーズ展開”で出回っています。
コントロール系ラケットのGRINT(グリンタ)シリーズ、そしてパワー系ラケットのVITAS(ビタス)です。
今日はVITASの試打ラケが入荷したのでそちらを試していきます。
5角形のパワー系ラケット VITAS(ビタス)
パワー系のラケットとなっているVITASシリーズ。
デザインはかなりオシャレな感じというか、、、他のメーカーにはないクラシカルな雰囲気が漂っています。
スロート部分にスペックが記載されているんですが、、、
縦書きと横書きが混在している形でオシャレといえばオシャレ、だが…読みづらい( ´艸`)
グリップのエンドキャップも独特。
サーブ権がどちらにあるかをしっかり主張してくれますw
スペックとシリーズ内のモデル展開
2022年モデルのVITASシリーズは3機種で展開となっています。
100inchが重さ違いで2本、105inchが1本ですね。
今回は105を試打していきます。
正直このラケットはスペックに表現されない独自の世界観がウリでしょう。
形状も含めデザインがほんとに特殊。
生徒さんに「やらかしてフレームが歪みました( ;∀;)」といって見せたら・・・
信じてしまう人もいたくらいです( *´艸`)
スノワート [SNAUWAERT] 硬式ラケット VITAS105R FF( ビタス105R FF SRV302 ) 2022年モデル
レッスン中にみんなで使いまわしで試打してみました
今回、中級のクラスで生徒さんにも使ってもらいました。
感想を先にまとめると・・・
・重心が手元よりにあるため、非常に軽く感じる
・ボールがよく飛ぶ
・バランスが手元過ぎてふり抜きの印象が悪い
というような意見が多かったです。
私もほぼ同意見。
不思議なのは、、、スペック上はトップライトなモデルではないと思うのですが、非常にバランスが手元に来ているように感じたところ。
先端が非常に軽く感じ、違和感を覚えたほどです。
向き、不向きでいえば…
手打ち気味の人の方が向いているかも( ´艸`)
ヘッドの重さを感じながらスイングするタイプだと辛いと思います。
個人的にこのラケットがよかったのは「ゆったり、コンパクトなスイング」でボールが楽に運べること。
ラケットが非常にパワフルで回転もかかるので、コンパクトなスイング、ゆったりしたスイングでも非常にラリーが楽でした。
また、同じ理由でボレーも非常に楽でした。
105inchですが競合モデルは俗にいう「デカラケ」と呼ばれるモデルだと思います。
具体的にはエンブレムシリーズ(プリンス)やLXシリーズ(ダンロップ)ですね。
・コンパクトorゆったりなスイングでボールを飛ばしたい人
・あまり腕力に自信がない方
・体力ではなく、道具の力を活用してテニスをしたい人
最後に
かなり見た目が特殊なラケット、SNAUWAERT。
じわじわと勢力を強めている印象ですが、あまり人が使っているところを見たことはありません。
人と違うラケットを使っていたい人やシンプルにラケットにパワーと操作性を求める人にはお勧めしやすいモデルとなっていると思いました。
逆に自分からガンガン振っていきたいストローカーには向かないケースが多いかな?
特にハンマー系(トップヘビー)のラケットに慣れている人だと違和感しかないと思います。
とはいえ、食わず嫌いはよくない!
あまり取り扱い店舗が多くないかもしれませんが、チャンスがあれば一度試打をしてみてはどうでしょう?
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