【張人の控室】ナイロンとポリエステルでテンションどのくらい変える!?

ストリング(ガット)

ストリングは大きく3つの種類にわけることができます。
そう、「ナイロン」「ポリエステル」そして「ナチュラル」です。

生徒さんから「ナイロンからポリエステルに変更しようと思うのですが、どのストリングがお勧めですか?」と、よく相談を受けます。
このとき、商品はどれを選ぶべきか?という相談は多いのですが、テンションについては「全く」といっていいほど相談されません。
そう、みんなテンションはナイロンのときと同じで、、、と思っているのです。

同じストリングですが、素材によって大きく性能が変わります。
今回は素材によって特徴が異なるし、当然にテンションは変えた方が望ましいですよってお話です。

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各素材別の特徴

簡単に特徴をまとめると次のようになります。

ナイロン

ナチュラルガットの代用品として開発されたのがナイロン素材のストリングです。

反発性能、衝撃吸収性、テンション維持性能いずれもナチュラルには及ばないものの、安価でナチュラルより耐久性(対切断性能)が高く、一般的に広く使われているストリングの素材です。

後述するポリエステルのストリングに比べると柔らかく、切れやすいものの、衝撃が少なく打球感が軽い商品が多いです。

推奨されるプレーヤーの幅が広いため、かなり多くのユーザーに使われています。

ポリエステル

特徴として「硬く、切れにくい」ということがあげられます。
そのため、パワー系のプレーヤーが選択する傾向が強いです。

テンションを維持する力が弱く、打球感も重くなりやすいため、ナイロンで切れない人は敢えて選択する必要はないかもしれません。

メリットとして、ナイロンよりもスナップバックが起こりやすくスピンをかけたくて選択するというユーザーもいます。

一般的には男性の中級レベル以上の方が使用率高いかなという印象。

最近は多角形のストリングや柔らかい商品なども展開されており、選択肢も広がっているのでユーザー層も幅広になりつつあるイメージです。

ナチュラル

牛の腸を素材としたストリングです。
反発力〇、テンション維持性能〇、打球音もよい等非常に優れた点が多いです。
が、天然素材のためお値段が非常にお高くなります。

ルキシロンのナチュラルなどは単品の定価が1万円、、、といった商品もあります。

また摩擦には弱いため、耐切断性は高くありません。
とても気安くお勧めできない、特別な商品といった感じですね(-_-;)


ナイロン ⇒ ポリエステル さて、テンションどうしよう!?

では、本題に戻りましょう。

ナイロンのストリングを使用していたが、ポリエステルのストリングに変更したい。
この場合、基本的には素材が変わるため、何を選ぶかによって若干差異はありますが、基本的には「ストリング自体が硬くなる」ことになります。

ストリングが硬くなる=ボールは飛ばなくなり、打球感は重くなる傾向があります。
そうなると、、、同じテンションで張り上げると、ナイロンと比較してボールを飛ばにはより多くのパワーが必要!ということになります。

なので、基本的にはナイロンの時よりもテンションは低くしてあげるのが定石となります。

パッケージに記載してくれている商品もあるのですが、一般的にはナイロンの時より10%程度、低く張り上げることが推奨されます。

普段50ポンドで張っている人であれば、45ポンドまで落としましょうということですね!



まとめ

今回は簡単にナイロンからポリエステルのストリングに変更する際のテンションについて記載しました。

前述の通り、結論としては10%ほど低く張りましょう!ということになるのですが、もちろんこれは一般論です。

ただ、まったく同じテンションで張ると「硬くてこまる」ということになりかねません。

今まで何人もの生徒さんの反応を見てきましたが、私自身の経験則としても10%は確実に落とした方がよいと言えると思っています。

10%落として張って使用。その感想をもとに次をどうするか検討して、改めて挑戦してみる。
これが一番失敗が少ないと思います。

商品による部分もありますし、一発でベストマッチができることはまずないと思って、テンション、商品を色々と試してもらえたらなと思います。

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