【激薄!!】ファントムO3 100(Prince)のインプレ記事

激薄ラケット”ファントム オースリー(PHANTOM O3)”をレッスンで使用しました。

シャフトが16.5mmと異常に薄く、発売した当初から気になっていたモデル。
今回は試打会用にお借りしているラケットを使用しましたため、ストリングは同じくプリンスの”TOUR XP 17”というポリエステル系ストリングでした。

どう考えてもハードスペックかと思いましたが、使ってみると意外と…！？

プリンスのファントムO3 100の使用感について

ファントムO3 100のインプレまとめ（ダイジェスト）

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ファントムO3 100のスペックとメーカー評

なんといってもポイントは16.5ｍｍと圧倒的に他を凌駕するフレーム厚でしょう。
ただひたすらに薄い！！
また100インチながら16×18と少し粗目のストリングパターンを採用している点も珍しいです。

ファントムO3 100のフィーリング（打球感）

フラットドライブ系中心の私としては”球持ちがよく、弾道のコントロールがしやすい”と感じました。
O3にしては打感が伝わってきやすく、捕えた感があるのが気持ちよかったです。

またボールが乗る感覚が強いの伸びのあるスライス（乗せて運ぶ系スライス）が非常によかったです。
加えてボレーも非常に打ちやすかったです。
面の安定性が高く、威力のあるボールに負ける感じがなかったのが高評価でした。

複数の生徒に使ってもらった感想としては、CX200を使用している２名は評価高めでした。
この２名はフラットドライブ系のボールが持ち味の中級者(30代男性)です。

対面でヒッティングしていて、ファントム使用時の方が回転のかかりが良く、バウンド後の跳ね方＆伸び方がよいと感じました。

一方で40代女性、50代男性からは”打感が気持ち悪く、球離れが悪い感じがして使いづらい”と言われてしまいました。
この２人はウルトラ100とピュアドラユーザーです。

ある意味で予想通りでしたが、”気持ち悪い”とまで言われるとは(^^;)
やはり普段から弾きの良いモデルを使っている方にはこの捕えた感が合わないのでしょう。

ファントムO3 100の回転性能

このファントムO3 100において一番回転をかけやすいと感じたのは”スライス”です。
ボールが乗る感覚が強いので低く伸びて滑るスライスを打ちやすいイメージです。

一方で、フレーム自体のパワーが強くない（弾きは弱い）ため、グリグリ系では回転はそれなりにかかるもののボールは失速しました。
私自身がグリグリ系でないので、グリグリ系上級者が使用すれば違う印象を持つかもしれませんが、少なくとも付け焼刃のグリグリでは、ピュアアエロやピュアドラで打った時のような威力は出せませんでした。

ファントムO3 100が向いている人、向いていない人

基本的には”厚い当たりでボールを飛ばす方”に向いていると思います。
初中級のクラスでゆったりとしたラリーもしましたが、”厚く当てる”ときちんとボールは飛びました。
コンセプトとして速いスイングをする競技者志向のラケットとはなっていますが、厚く当てる分にはゆったりスイングでも気持ちよくボールを運べましたので、フラット系～フラットドライブ系の方であれば使えると思います。

一方で回転量重視の打ち方をするとかなりシンドイと思います。
回転量重視の方はかなりのパワーが必要かと。

競合しそうなモデル

”厚く当ててボールを捕えるコントロール系モデル”が競合モデルになると思います。
具体的には”CX200”、”Vコアプロ”、”ピュアストライク”といったあたりのモデルでしょうか。

ふり抜きの良さとスイートスポットの広さでファントムO3が有利かなといった印象です。
ただ、上記の３モデルと比較すると打感が少しぼやけて感じるかなといったところです。
デザイン的にもシンプルでシックな感じが玄人好みかなと思いますが、いかがでしょうか？

推奨ストリング

フレーム自体にパワーがあるタイプではありませんので、ある程度弾きのよいストリングがよいでしょう。
またあまり硬くしてしまうとせっかくの球持ちの良さがなくなるので少し柔らかめがよいのかなと思います。

具体的には以下の通りです。参考にしていただければ幸いです。

ポリファイバー：ブラックヴェノム
ルキシロン：アルパワーシリーズ、アドレナリン、オリジナル
ヨネックス：ポリツアープロ、ポリツアーエアー