2022年3月に発売された新しいCLASH(Wilson)。
2機種だけですが試打機が入荷したので生徒さんと試打会をしてきました。
今回発売されたCLASHは全部で6機種です。
各モデルの詳細はこちらよりご覧ください。
試打に先立って
今回入荷&試打したのは「CLASH100」と「CLASH100L」の2機種です。
CLASH100はスロート部のロゴが刻印のように彫り込まれた形になっています。
こういったデザインは初でしょうか?記憶にありませんが、とってもカッコイイ!!
あと、このカラーリングが生徒さんにも好評!
薄っぺらい感じではない深い赤色がいい感じです!
BLADEのカラーリングも深みがあっていいなと思いましたが、これはこれでGOOD!!
バランスが手元より(100で310mm)に設計されていることもあり、持った感じも軽く感じる。
打つ前の印象としては多くの生徒さんが好印象を持っていました!
実際にボールを打ってみました
まず、私自身の感想を。。。
私が一通り使って思うこと
ストローク、ボレーともに思うのは「ぐしゃっと感」が強いということ。
このラケット最大の特徴はやはり「ウッドラケットと同等にしなる」ということです。
それもあり、「ホールド感」や「ぐしゃっと感」というのが非常に強く感じます!
ボールとラケット(ストリング)の接地時間が長く感じるというイメージです。
「弾いて飛ばす」のではなく、「乗せて運ぶ」といった印象ですね。
このフレーム厚で弾く感覚より乗せる感覚、掴む感覚が強いというのはオドロキです。
他のラケットであれば「飛びが強い」とか「弾きすぎる」という感想になってもおかしくないのですが、さすがはCLASHですね。
おそらくこのスロート内側の独特な形状の効果もあるのでしょうか。
手元側がくびれています!
この独特な形もしなり感に一役買っているものと思われます。
ちなみにスロートの写真下側のくぼみがロゴ部分ですね!!
少なくともかなり「独特」なラケットであることは伝わると思います。
パワー的にはアシスト感は強くありませんが、フレームの安定感が強いので安心して振れました。
結果としてコントロール性がよいラケットだなと感じる。
ボールを捕えた感があり、振っていけるので非常にバランスのよい仕上がりですね。
最近の中厚系ラケットのような弾き感を求める方には「合わない」と思いますが、「クラシカルな打感が好きな方」や、「コントロール系ラケットのしなり感は好きだけど、使いこなす体力がない方」にはお勧めしやすいラケットだと思います。
生徒さん達の感想
今回は中級~上級クラスに在籍している方6名とヒッティングしました。
全員に共通していたのは「ぐしゃっと感が強い」という感想でした。
表現はそれぞれ違いましたが、要約すると「ぐしゃっと潰れる感じがある」というところ。
やはりずっとピュアドラのような弾く系ラケットを使ってきた方は「打感が独特過ぎて、球離れが遅い」というような感想でしたが、生粋のプロスタッフユーザーは「この捕えた感と振った時のバランスが好き」と言っていました。
ただ、ちょっとやり過ぎ感もあるよねとも言っていたのが面白かったですねw
ハードヒットをする方には向かないのかな?
どちらかというとマイルド系プレーヤーに合っている。そう感じる今回の試打会でした。
CLASH v2.0の総評
どちらかといえば「ひと昔前」な使い勝手のラケットを現代風にアレンジしたものと言えるかもしれませんね( *´艸`)
面の安定感などは非常によく、トップライト気味に設計されているため、取り回しも楽。
ただ、反発力は強くなく、接地時間が長い、しなる方向に性能を全振りしているイメージです。
これと競合するラケット、、、正直ないと思います。
ぐしゃっと感もかなり独特ですし、中厚系で使いやすいスペックながらこのしなり感というのは、、、
正直他では得られないものだと思います。
定価的にもBLADE以降のWILSONは設定価格がお財布に優しくなっています。
定価が3万円を切っているので実売価格は2万ちょい~高くて2万5千円といったところでしょうか。
この独特な世界感にはまると次のモデル選定に苦労しそうな気もしますが、今のモデルの中では唯一の選択肢と言えるこのラケット。
是非一度試してみてほしいなと思います!
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