【張替え】アラウンド・ザ・ワールド(ATW)で張り上げる

ストリング(ガット)

先日の中上級のレッスンで生徒さんから相談を受けました。
内容としては・・・

生徒A
生徒A

50ポンドでストリングを張替えたのですが、打感がおかしい

異常にボールが飛ぶんですけど、こんなもんですかね?

この生徒さん、かなり丁寧なテニスをする方であまりミスを出すタイプではありません。
ストロークもナチュラルなトップスピンで相手の力を使いながらボールを配球するタイプ。

そんな生徒さんですが、明らかにミスが目立っており「調子悪そうですね」と声をかけたところ、この話をもらいました。

ラケットを確認させてもらったのですが、とても50ポンドで張った状態ではありませんでした。
いいとこ40ポンド台前半~中盤くらい。
ナイロン系のストリングでしたが、とても張りたてらしくない”バイ~~ン”という音でした。

勿体ないので我慢して使うか迷われていましたが、結局ストレスでしかないとのことで張替えを決断。
張替えのご依頼いただきました。

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それでは張替えていきましょう

張替え前に”気になる今のテンション”をチェック

あまりにも緩く感じた今回のストリング。
切る前に以前ご紹介したこちらのアプリでテンションを計測してみました。

計測結果は・・・50ポンドで張ったとは到底思えない「37ポンド」でした。
そりゃコントロール不可能なほどボールが飛ぶわけですよ(ーДー;)

アラウンド・ザ・ワールドで張り上げる

今回の張り上げですが、アラウンド・ザ・ワールド(以下ATW)で張り上げることにしました。

先端気味で打つことが多い生徒さんだったので、少しでもトップ側打感を出したかったのがその理由です。
また、使用ラケットが”ピュアアエロ(Babolat)”で、通常の1本張りだとボトムアップになるというのもATWを選択した理由の1つです。

~ATWのメリット~
・スイートスポットがトップ側に広がる
・ラケットの変形が少ない(と言われている)
・テンション維持性が高い(と言われている)
2本張りでトップダウンでクロスを張ることも検討しましたが、ノット(結び)を2か所にすることで少しでもテンションロスを減らしたいこともあり、1本張り、かつATWを選択しました。

ATWは普通の1本張りに比べて少し手順がややこしく、慣れていないと時間がかかる張り方です。
が、慣れてしまえばGOSEN張り等とほぼ同じ時間で張り上げることができます。
ストリングとラケットの種類によりますが、私でおおよそ20分~30分程度でしょうか。

急げば10分台でも張れますが、ストリングの扱いが雑になり、クロスを引き込む際の摩擦が大きくなるため、よほどのことがない限り25分を目安に張ることにしています。

張り上げ後にテンションを計測してみた

予定通り25分弱で張り上げを完了しました。

今回使用したストリングは「シンセティック130(Pro’s Pro)」です。
使用するストリングに拘りがないと言っていただいたのでコスト最優先でチョイスしました。
このストリング、ナイロン系モノの中でコストパフォーマンスが最強クラスだと思います。
ロールで4,000円を下回る価格でこの性能は素晴らしいの一言です!!

シンセティック130(Pro'sPro)

カラーも豊富なのでラケットにあわせてコーディネート可能です!

で、50ポンドで張り上げたものを早速計測。
結果は「51ポンド」となりました。

この計測アプリ、ナイロン系は少し高めに数値が表示される傾向がある気がしていたので予想範囲内です。最初の37ポンドがほんと謎ですね。

最後に

自分のイメージと異なるセッティングでテニスをし続けるのは割とストレスです。

使い続けたら慣れますし、そのうち調整もされてきますが、自ら望んでの変化でなければ避けた方が良いケースが多いでしょう。

特に春になり試合シーズンが到来する中で変化させていくのは難しい。

どんなに安くても自分で張らない限り2~3000円はかかってしまうので悩ましいですが、気持ちよくテニスできるよう道具も手入れしてあげてください。

また、ストリングの張替えについては前回がどういうセッティングでどうだったか、どういう状態を求めるか等を事前にストリンガーに伝えるとよいですよ!!

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