今回はストリングのインプレです。
以前よりルキシロンのストリングは色々と試していました。
その一環で入手していた「アドレナリン」というストリングを張って実戦投入してみました。
ルキシロンのストリングについて
ルキシロンのストリングといえばこれ!
ルキシロンのストリングで有名どころといえば以下3シリーズでしょう。
・アルパワー
・4G
・エレメント
この3種類は「ラフ」だったり「ソフト」だったりも含め、かなり多くの種類が用意されています。
以前も投稿したこちらの記事でも紹介しましたが、この3シリーズは役割分担がはっきりしており、求めるスペックから簡単にシリーズを選ぶことができます。
その他のストリング
発売時に”賢いストリング”とキャッチコピーがついており、非常に話題になった「スマート」。
昔からある「オリジナル」。
学生向きでコスト抑えめな「サベージ」。
そして今回取り上げる「アドレナリン」といったところがラインナップされています。
海外ではLuxironからポリ以外も発売されていますが、日本国内ではナイロン系はWilson、ポリ系はLuxironということで棲み分けがされています。
アドレナリンというストリングについて
WilsonのHPに掲載されている製品紹介では以下のようになっています。
ロールで15000円前後、単品で1000円ちょっとといった価格帯で販売しているネットショップがちらほらと見受けられ、人気3機種に比べると安価という印象です。
【2022年1月追記】
最近ロールストリングの販売価格が改定されつつあります。
以前15000円程度で購入できていたサイトでも18000円近くまで値上がりをしています。
まだ安く買えるサイトもありますが、これも時間の問題かと思われます( ;∀;)
私が見つけた中ではこちらが最安でしょうか?
ロールで購入すれば1張り単価は800円程度まで抑えることができます。
アルパワーは最安でも2万越えなので、半額程度になるイメージですね。
ぱっと見の色はシルバーなんですが、表面にクリアコーティングがされているというか、少し透明感あるシルバーといったカラーリングです。光の加減ではブロンズカラーに近い色に見える気もします。
こちらの写真、上がアドレナリン、下がTheシルバーカラーのツアーバイトソフト(Solinco)です。
リキッド・クリスタライン・ポリマーってなに!?
ポリエステル系のストリングの中でも様々な素材が使われているのですが、要はその中の1種だと思えばよいです。
マニアックに書くと、、、以下の通りなのですが意味不明ですねw
皆様が必要なのは素材の特徴(性能)でしょう。
ということでこの素材を使ったストリングが得る特徴をまとめます。
ちなみに、この素材ですがルキシロンの中では「アドレナリン」と「サベージ」の2種類にのみ使用されているとのことです。
アドレナリンを使って試合をしてきた
今回、ミックスダブルスの大会参加に向け、アドレナリンを張り上げました。
過去に張ったルキシロンのストリングでいえば、、、
4Gは硬くて無理でした。。。
テンションを低く張り上げても打球感としては自分には厳しい(硬く感じる)ストリングでした。
エレメントは、打感は柔らかく非常によい印象だったのですが、パワー不足。
アシスト感が少なく、打った分だけしか飛んでくれない。
べっとりくっつくような打球感が好きという方もいると思うのですが、実戦を考えると「自分からしっかりと振りぬいてパワーを伝えることができないと厳しい」という印象でした。
果たしてこのアドレナリンはどうなのか、、、
最近使用しているゲージ1.20のポリたちと比較してどう感じるのか。
※写真のとおりアドレナリンはゲージ125です。
第一印象は”マイルドだけどパワーもあるバランスの良いストリング”
ストローク、ボレーともに打感もよく、非常に打ちやすかったというのがこのストリングの印象です。
最近使ったストリングの中では一番バランスがよいのではないかと思いました。
一方で「この性能が特筆しており、ずば抜けている」というのはないかなとも思いました。
が、打感のマイルドさとパワーのバランスが絶妙で、中級者~上級者層を中心に幅広い層のユーザーにとって非常に扱いやすいストリングと言えると思います。
また、ダブルスでネットプレーを多用する人にとっても使いやすいと思います。
ボレーのタッチ感が非常によく、パワーも出るため安心してボレーができました。
ポリもストリングによってはストロークでは打感がいいのにボレーだと硬く感じるものもあります。
しかし、これはボレー、ストロークともに非常にマイルドさを感じることができました。
回転性能に関しても必要十分でした。
ボールを引っかけるような感じではなく、スナップバックでナチュラルに回転がかかるタイプです。
グリグリ系のストローカーには向かないと思います(というかラフ加工されたストリングをお勧めします)が、フラット~ドライブ系のストローカーにも十分納得いただけるのではないかと思います。
多角形ストリングのような引っかかり感を求めたり、重い打感が欲しいという方にとっては別の選択肢があるかなと思いますが、「柔らかい打感」と「ある程度のアシスト感」。
そして「コスパ」を求めるなら是非一度試してほしいなと言えるストリングでした。
このストリングに望むこと
ポリエステルのストリングにしては耐摩耗性は今一つだと思います。
わりと早い段階でノッチができてきますね。
体育会系の学生に1張り上げたのですが、1週間かからずに切れたそうです。
私は、、、練習をがっつりした時もノッチはできても切れないのですが、、、( ;∀;)
この辺り、ストロークの質と種類の問題ですかね。
また、ストリング自体の問題ではありませんが、取り扱い店舗が少ない気がします。
ネットで並行輸入品を見ると、ゲージの種類が少なかったり、実店舗では扱いがなかったり、、、
やはりルキシロンの中では4Gやアルパワーに隠れて存在感が薄いストリングなのかなと思います。
コスパ的にも非常に優秀なので少し残念です。
まとめると
幅広いユーザー層が使えるマイルド系ポリストリングだと思います。
コスト的にも優秀なので学生層~中・上級者までお勧めしやすいなと思います。
中上級クラスの生徒さんにアドレナリンを張った自分のラケットをお貸ししたところ、
「クセがなく打ちやすい」「ポリの割に打感がマイルド」という感想をくれました。
もう少しパワーを足すという意味では縦にアドレナリン、横に細め(1.10とか1.15)のアルパワーなんかを入れたハイブリッドにすると面白そうだなと思います。
テンションロスという意味では一般的なポリと同等か少し優秀かなという印象です。まだ張り上げ後2週間なので、今後1~2週間使う中で気になるところがあれば加筆しようと思います。
1か月経過して思うのは、1か月くらいまではそこまで違和感なく使えました。
さすがに張りたてのような反発感はありませんが、コントロールはできる。
ポリエステルストリングの中には2週間くらいで感覚がおかしくなり使えなくなるものもあります。
そういう意味で今まで使ったものの中では「平均以上」のテンション維持性能かなと思います。
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