この時期(春先)は、テニススクールに通い始める人が増える傾向にあります。
うちのスクールでも「体験」を希望される問い合せが実際増えています。
やはり新しい年度が始まり、テニスを始めてみたいと思う方が一定数いたり、部活で始めて上手くなりたいから「部活+スクール」という形を選ぶ人がいるんだろうなと思います。
今回は主にこれからテニスを始める方を対象とした記事として「ラケットを選ぶコツ」をお届けしていきます。
テニスラケットの選び方
ネットで「ラケット 選び方」などと検索すれば「お勧めのモデルはコレだ」等としてラケットが紹介されています。
もちろん、一般的に使いやすいモデルや、初心者向けのモデルが特集されているため、これを参考にネットで一番安いサイトでポチっとしてもよいと思います。
しかし、テニスをする上であなた自身が使う道具ですし、高価な用品のため、後々の後悔を少しでも減らせるよう、納得のいく選び方をしてほしいと思っています。
そこで私が推奨するラケットの選び方のコツをお伝えしてきます。
何を使っても初心者だから変わらないだろうという考えはよくないです!!
「お勧めモデル」や「特価モデル」という響きに誘われて勢いでポチっとしないでください(;^_^A
実際にラケットを手に持ってみる
コツと言いましたが、絶対にしてほしいと思うのはこれ、
「実際に手に取って持ってみること」
この1点につきます。
ある程度慣れている(知識&経験がある)人であればラケットのスペック(カタログ数値)を見るだけで想像できることもあります。
また、自分が今使っているモデルとの比較感もわかるでしょう。
しかし、これから始める方や経験の少ない方は数値を見ても極論ほとんど意味がないと思います。
是非一度ラケットを実際に持ってみてください。
ラケットを実際に手に持つには?
大きくは2つの方法があると思っています。
1つはテニスショップ(大型スポーツ店等を含む)に行くこと。
2つはテニススクールに行くこと。
1つ目は誰でも可能な方法です。
ラケットを販売する実店舗に出向く。そして商品を実際に手に取るという方法です。
ショップによっては「試打用ラケット」の貸出や、「試打ブース」がある場合もあります。
この場合は実際にラケットを使ってみることもできますね!!
試打ブースがあれば遠慮せずに試してみてください!
試打ラケのみの場合は、テニスをする機会がないと試せないのが辛い(;’∀’)
なので、もし試打ブースがあるショップに行けるなら躊躇せずGOです!
2つ目は、主にテニススクールに通う人向けの方法です。
多くのスクールは試打用ラケットの準備があります。
ストリングの種類やテンションの指定はできませんが、試打用ラケットを借りてレッスンで使うことができる。
※スクールに通っていない方も「体験レッスン」を利用して試打するという作戦もあります。
が、体験=アンケート&入会の誘いが漏れなく付随することでしょう。
煩わしく思わない方は挑戦してもよいのではないでしょうかw
実際に手に持つことの意味
ネット通販でテニスラケットの購入を考える方は非常に多いと思います。
その際に参考にするのはラケットのスペックでしょう。
こういう表記↓がされている部分です。
これはとあるラケットのスペック表示を抜粋しているものです。
※これだけで何のラケットがわかった貴方はラケットマニアの仲間入り( *´艸`)
問題はこれから何を読み取るか、、、です。
テニス歴が浅い人ほどチンプンカンプンでしょう。
正直、テニス歴が長くても道具に興味(こだわり)がない人は「だからなに?」ってなると思います。
ラケットを実際に手に取らないということは、これだけ(+デザイン性)の情報で3万近いお買い物をすることになるわけです。
それはできれば避けてほしい!!
なので「ラケットを実際に手に持ってみてください」とお伝えしているのです。
手に持つメリット ~メリットは3つ∼
1.手に持った際の重さがわかる
テニスラケットの重さには2つ概念があります。
1つは「静止状態の重さ」、もう1つは「手に持った時、振った時に感じる重さ」です。
静止状態の重さは単純です。秤の上にラケットを載せた数値(=ラケット自体の重さ)です。
先ほど例で取り上げたスペック表に「平均重量」として記載されている部分が該当します。
ざっくりした考え方は以下の通りで人気が高いのは280gm~300gmのゾーンです。
「持った時、振った時に感じる重さ」ですが、先ほど紹介したスペックだと、、、正直いって読み取れません。
平均重量とバランスの数値から想像するしかない。
別のメーカーですがこういったスペック表記のメーカーもあります。
上から3つ目に「スイングウェイト」という項目があります。
SWと記載されるケースもありますが、これが「振った時の重さ」です。
数値が大きいほど「重く感じる=パワーが必要」ということになります。
【補足】バランスの読み方
仮に平均重量が280gmのラケットが2本あるとします。
1本はバランス310mm、もう1本はバランス280mmだとしましょう。
この2本、同じ280gmなので重さは同じですが、実際に振ってみると体感としてかなり差が生じます。
その差を読み取るために使うのが「バランス」です。
バランスはラケットの重心がどの位置にあるかを示す数値です。
ラケットの総重量が軽いほどパワーを補うために重心をヘッド(先端)寄りに設計されるのが一般的で、グリップの端から何mmのところでバランスが取れるかを計測しています。
結論:重心が先端(フェイス側)にあるほうが「振った時に重く感じる」ラケット
2.グリップの形とサイズを確認できる
テニスラケットには「グリップサイズ」が存在します。
同じラケットでもグリップの大きさ(太さ)が異なるということです。
また、メーカー・モデルによってグリップの金型が異なるため、形もマチマチです。
同じスペックであってもグリップの形、太さが異なれば持ち心地にも天地の差があります。
グリップの太さはスペック上で記載がありますし、購入する際に選べます。
が、形は何も記載されていません。
欲しいモデルのグリップの形を知るには「実物を手に取る」ことが最善です。
特に最近は減りましたが扁平型(HEAD)はかなり特殊。
サイズも含め、一度手に取ってしっくりくる、こないは判断してもらった方がよいと思います。
3.個体差を確認できる
最後はこれです。
来店したお店で買う前提になりますが「実際に自分が使うラケットを確認できる」ということです。
テニスラケットのスペックというのはあくまでも「平均値」で記載されています。
メーカーが製造する上でのターゲット値ですね。
工業製品のため、同じモデルであっても多少の誤差があります。
最初に紹介したスペックを見ると「平均重量:310gm±7gm」となっています。
つまり、、、310gmを目標に作っているけど7gmの誤差が生じるよということ。
仮に2本買うとしたら…
極端ですが1本は303gm、もう1本は317gmとなる可能性もあるわけです。
これは大変な事態ですね(-_-;)
大きなショップに行けば(例えばウインザー)大量にある在庫からなるべく同じスペック(希望スペック)のラケットを探してくれます。
「310gmのモデルだけどなるべく軽いやつ!」といった発注が可能になる。
ネットで1本だけを購入する場合、こういった要望を聞いてくれるお店もありますが、多くは運任せになりやすい(;’∀’)
5gm変わると正直別モデルではないかというほど使い心地は変わってきます。
なので、実際お店に行き、手に取って、店員さんに要望を伝えつつ購入する方が無難かなと思うわけです。
まとめ
ラケットを選ぶうえでの「コツ」と銘打って記載してきました。
が、結論は「手に持って選べ!!」ということにつきます。
特に最初の1本は慎重に行くべきかと。
スペック的な部分の解説や一般論を中心としたお勧めモデル云々は雑誌のサイトやテニス365といったサイトにも記載されています。
ですが、文字から読み取れる情報以上に手に持ったフィーリングや実際に現地で感じ取る印象を何より優先してほしいなと思います。
お気に入りのラケットと出会い、テニスライフを楽しんでいただけることをお祈りしています!
Let’sPlay Tennis!!
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