今回は2022年9月発売となるエクストリーム(HEAD)の試打ラケットが届いたのでインプレをお届けしたいと思います。
HEADのスピン系ラケットとして非常に評価が高かった前作からどう変わったのか、またそもそも今回のモデル単独でみてどうか?といったあたりを見ていけたらなと思っています。
今回試打するのはMPとMPLの2機種でテンションはどちらお50-48で統一しました。
なお、ストリングは試打用のサービスストリング(トアルソンのナイロン)です。
ストリングを張りながら思ったこと。
スペック的にはほぼ同じであるMPとMPL。
この2本がカタログ数値で異なる点は重量とバランスです。
MPの軽量版がMPLなので当然といえば当然ですね。
カタログスペックだとこうなっています。
MPLの方が15gm軽量で、その分バランスポイントが5mmトップヘビーというところ。
で、ストリングパターンはどちらも16×19なのですが、ホールの位置がそれぞれ異なっていました。下の写真(左:MPL、右:MP)ですが、フレーム下部の丸印のところに注目ください。
一番下の横糸に対し、MPL(左)は縦糸が2本外側にあります。
MP(右)は縦糸が1本だけ外側に来る形になっています。
トップ(フレーム上部)はどちらも変わらず一番上の横糸に対し外側に2本の縦糸があります。
結果として、若干ですがMPLの方が横糸の距離が広がっている=パワーがある形になっています。
HEAD独自のラケットパワーを表す数値を見ても、MPは「500」であるのに対しMPLは「600」となっています。
実際に打ってみた
早速レッスンに持ち込んで使ってみました。
前作も非常にマイルドで打ちやすかったので期待値が高かったですが、実際に使ってみるとかなり好印象でした。
オーセチックの効果はやはり大きいのか、不快な振動もなく、打球音もいい感じでした。
かなりマイルドでピュアドラとかに近い感覚の飛びでした。
また、回転もきっちりかかるし、安心して振っていける印象。
硬さが少なく、のる感じが強かったのでボレーや球出しがめっちゃやりやすかったですね。
取り回しも非常によく、パワーもしっかりとあるので初級クラスのレベルから十分に使えるラケットだと感じました。
前作も非常に使いやすいと思いましたが、打感がよりマイルドになったことでユーザー層の幅が広がるイメージを受けました。特に女性ユーザーや高齢層の方に喜ばれる方向の味付け変更ではないかと。
その中で個人的にデメリットに感じたのは「少し打感がぼやけて感じる」というところ。
これは打感がマイルドになったこととのトレードオフだと思います。
ナイロンストリングだから余計に思ったというのもあると思いますが、O3(プリンス)のラケットに寄ったイメージですかね。
芯を捕えたのか、外したのかがわかりづらいとまで言うと大げさと思いますが、もう少し打球時の情報があった方が安心感につながるかなと思いました。
あくまで、私個人としては「ボールをしっかりと捕えて押せた」のかそうでないかの判断がしづらかったです。
生徒さんの感想
生徒さんにも使ってもらい、感想をもらったので少し記載します。
普段はピュアストライクを使用している生徒(初中級、50代男性)さんは
「楽に飛ぶ」というのが最初に来ました。
普段がピュアストライクだから当然といえば当然ですが、力みなくボールを飛ばせる点が好印象だったようです。
ピュアストライクは硬いけどスイートスポットでちゃんと打てればよい打感。
エクストリームはマイルドで適当にやってもそれなりにいいボールが飛んでいく。
そんな印象だと話していました。
また、この色味が好きだと。
ちょっと他社のラケットにないカラーリングですよね。
蛍光イエローはまだあるとして、この「ピスタチオグリーン」がかなりレアな配色。
【予約品】ヘッド(HEAD) テニスラケット エクストリーム エムピー 2022(EXTREME MP 2022) 235312
まとめ
前作と比較してスピン量やパワーという点ではあまり差を感じることはありませんでした。
見た目は個人的にこのピスタチオグリーンが好印象!
そして、打感がマイルドな方が好きということであれば新作をお勧めかなと思います。
もう少しカチっとした打感がよいのであれば前作かな?
ショップによっては前作はセール対象になっている(型落ちですからね)ので非常にねらい目。
秋のラケット新作発表が相次いでいる中、スピンモデルをお探しであれば、このエクストリームかピュアアエロの2択かなという状況ですね。
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