【張人の控室】毛羽立つナイロン、そうでないナイロン

ストリング(ガット)

今回はナイロン素材のストリングについての豆知識をお届けしようと思います。
テーマは「毛羽立つストリング」と「毛羽立ちが起きないストリング」です。

ナイロンのストリングでも毛羽立つ商品と、毛羽立たない商品があります。
生徒さんからも質問されることが多いのですが、なんとなく毛羽立つ商品を避けたい人が多い印象。
もちろん、それをわかって購入する人も多いのですが、勧められるがままに購入して初めて毛羽立ちを経験した人は避ける傾向にある気がします。

ちなみに毛羽立ちと言っているのはこんな状況ですね。
ぱっと見ボロボロですし、カビが生えているかのようにも。。。
この見栄えが嫌という方、それなりにいらっしゃる気がします。

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ストリングが毛羽立つ理由

ストリングが使用するにつれ毛羽立つのは、その構造に理由があります。

まずはこの2種類の断面図を見比べていただければと思います。
上が毛羽立つタイプ、下が毛羽立たないタイプの構造です。

毛羽立つタイプは「マルチフィラメント」という構造で、毛羽立たないのは「モノフィラメント」という構造。
差は画像でもわかるかと思いますが「芯となる糸があるかないか」です。
※構造ごとの詳細、特徴は以下よりご覧いただければと思います。

要は細い糸が集合しているため、その1本1本が徐々に切れてしまい、それが毛羽立ちになる。
逆に芯糸があるタイプは芯が徐々に削れて溝ができていくタイプです。

どちらがよいとかダメということではなく、それぞれ求めている性能が異なるので、、、
正直使い込んだ後を考えるのではなく、ストリングに何を求めるかで判断してほしいと思う。



ちなみに今回の写真ほどボロボロ&ケバケバになってきたら切れなくても張替えサインです。
理由としては、、、
ストリングの表面のコーティングがはがれ摩擦が大きくなっている=ストリングが動かない。
これによってボールの飛びもスピン性能もすべてが劣化してしまいます。

打てないわけではないですが、、、本来のストリングの性能は発揮できない状態。
試合は出ないから、、、という人もいるとは思いますが、できれば張替えを検討いただきたいなと思います。

あと、本来の飛びが損なわれる=腕力でなんとかしようとする方も結構いらっしゃいます。
怪我につながる可能性もあるため、そういった観点からも張替え推奨です!

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