【張人の控室vol.1】レザーの勧め ~グリップの素材の差~

その他用品

今日は「辞められない止まらない」で有名(?)な「かっ●えびせん」「レザーグリップ」についてです。
マニアックな人がやりがちなカスタマイズですね!

そもそもレザーグリップとはリプレイスメントグリップ(いわゆる元グリ)の1種です。
元グリとは、ラケットを買った瞬間から巻かれているグリップテープのことですね。
多くの方はその上に「オーバーグリップ」と呼ばれるグリップテープを巻いて使用していると思います。

今回はそんなオーバーグリップの影(下)に隠れている元グリについてご紹介します。

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リプレイスメントグリップ(元グリ)の種類

まずは元グリの種類についてご紹介します。
大きくは2種類に分かれます。

1つは多くのラケットに初期装備されている「ウレタン素材」のグリップ。
こちらは感触的にはオーバーグリップと似たもので、クッション性が高いのが特徴です。
色は黒か白であることが大半ですね!

もう1つは今回取り上げる「レザー素材」のグリップです。
色は茶色系が多いですが、黒も存在します。
昔は割と初期装備がレザーグリップというラケットも多かった印象ですが、今となっては希少です。

正直オーバーグリップを巻いてしまえば見た目にはわかりませんし、どっちが巻かれていても問題なく使用できます。
とはいえ、あまり知られていない&意識している人は少ないものの、各々にメリデメがありますので解説していきます。

ウレタン素材の元グリについて

基本的にほとんどのメーカーのほとんどのラケットがこれです。
たまーに競技志向のかなりユーザーが限定されるようなラケットでレザーグリップを初期装備にしているモデルもありますが、大概はこれ。

ウレタン素材のグリップのメリットとしては、、、

・クッション性に優れている
・値段が安価(レザーグリップとの比較です)
・オーバーグリップを巻かなくても滑りづらく、持ちやすい
 ⇒グリップサイズが細い方が良い方にとってメリット

極端な言い方ですが、この手の元グリは非常に無難です。
オーバーグリップを巻かなくても誰でも気にせず使えます。

オーバーグリップを巻く前提であれば、次のラケットを購入するまで「一切触れない」という方も多くいますし、正直それで何の問題もありません。

そのため、ウレタン素材の元グリに関するデメリットは皆無と言ってもよいと思います。

一方、手が小さく、オーバーグリップを巻かずに使用する人にとってデメリットは「交換が面倒」なことと、「費用がかさむ」ことが挙げられますが、これはレザーとの比較ではなく、オーバーグリップを巻くか巻かないかの差になってくるので詳細は割愛します。


また、カタログに表記されているスペックは初期装備のグリップを含んだ状態の数値であるため、カタログ値に近い状態のラケットを使用するなら、初期装備のグリップをそのまま使用する方が無難です。

レザー素材の元グリについて

続いてマニアックな方御用達のレザーグリップについてです。
昔は当たり前のようにレザーグリップを巻いたラケットが並んでいましたが、ここ最近は一部の競技志向強めラケットに初期装備されているくらいです。

そのため、レザーグリップを使う方は大概の場合が自分でカスタマイズすることになると思います。

初期装備でレザーグリップのラケット・・・
直近で言えば3月発売予定のピュアストライクVSがレザーグリップですね!

レザーグリップには以下の特徴があります。

・グリップの角が立つため、面の向きがわかりやすい
・クッション性が少ないが、打球時の情報が手に伝わりやすく、また力の伝達効率が良い
・ウレタン素材のグリップより重量がある
・値段が高い( ;∀;)

正直、レザーグリップは好みが分かれると思います。
その理由についてですが、主に以下が挙げられます。

1.重量面でウレタン素材のグリップより重くなる
製品にもよりますが、10gm程度重くなる製品が多いです。
つまり、初期値が300gmのラケットが310gmに変わる。
たった10gmと思うかもしれませんが、ラケットが別物になった?というレベルで変わります。
バランスもかなり手元によるため、トップヘビーが好きという方は避けた方が良いかもしれません。

2.打感がクリアになる
クッション性が少ない分、打感がクリアになり打球時の情報が手に伝わりやすくなります。
逆にいうと、、、手が痛い可能性もあります。
クッション性という点ではウレタン素材のグリップが圧倒的に有利です。

3.必要以上に握らなくてよい
クッション性が高いと握ったときに潰れてしまいます。
レザーグリップはクッション性が少ない分、潰れない。
そのためスイング時に握りこむ力が逃げないため、最低限の握力でラケットを支えることができます

レザーグリップが向いている人

レザーグリップが向いている人はどういう人でしょうか。
個人的には以下の条件に該当するなら変更を検討してもよいと思います。

・トップライトのバランスのラケットが好き
・ある程度重さのあるラケットを使いたい
・クリアな打球感が好き
黄金スペックと呼ばれる売れ筋スペック。
重量300gmのバランス320mmというスペックですが、これに対し、「先端が重い」と感じているのであれば、是非レザーグリップを検討してほしいです。
※もちろん、全体としての重量が重いと感じているならラケット自体、別モデルをお勧めします。
 あくまでラケット自体は重くないがふり抜きが微妙と思っている人に対してです。

たとえば、私が今使用しているEzone(2022年モデル)の市販スペックは重量305gmのバランスポイント315mm。
これをYonexのレザーグリップに変更しました。
結果、重量は316gm(+11gm)、バランスポイントは約305mmとなりました。


全体に重くなっていますが、手元よりに重心があるため、市販品よりふり抜きが軽く、扱いやすいというのが個人的な感想です。
※もちろん、かなりずっしりしたラケットなるのでボレーボレーとかは少し大変w

まとめ

元グリの交換。
これに関して、オーバーグリップを巻いている人であれば、1度もしないという方がほとんどだと思います。

しかし、グリップサイズの微調整や打感の変化を求めてカスタマイズすると非常に面白いですよ!
今までのラケットとかなり違った使い心地になるケースもあります。
特に素材が変われば変化は大きいです。

是非自分好みの1本を求めて試してみてはどうでしょうか!?


・市販の状態でラケットを気に入ったなら元グリは交換しない方がよい!
<ウレタン素材 ⇒ ウレタン素材 で元グリを交換した方がよいケース>
・ラケット自体のバランスなどは変更せず「グリップサイズのみ」を微調整したい場合
・オーバーグリップのまき直しによる元グリ(下地)劣化で、ボロボロになった場合

<レザー素材 ⇒ ウレタン素材 で元グリを交換した方がよいケース>
・購入したラケットがレザー初期装備で、全体的に重く感じているケース
・打球時の衝撃で手が痛くてなんとかしたい場合

<ウレタン素材 ⇒ レザー素材 で元グリを交換した方がよいケース>
・ラケット全体としての重量を重くしたいケース
・打球感をクリアにしたいケース
・握った時のカッチリ感(安定感)を高めたいケース

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