ここ数年、多角形のストリングが流行っていると思います。
有名どころでは・・・
・ハイパーG(ソリンコ)
・ポリツアーレブ(Yonex)
・エクスプロッシブバイト(Dunlop)
・プロハリケーンツアー(Babolat)
あたりでしょうか?
その他、多数の多角形ストリングが展開されていますし、なんなら昨年からはナイロンストリングにも「アスタリスタアーマード(Toalson)」という多角形ナイロンが登場しています。
私自身も一時はハイパーGやポリツアーレブを筆頭に、何種類か多角形ストリングを使っていました。
が、最近ずっと自分のラケットには「アドレナリン(Luxilon)」という丸い断面の普通のポリストリングを使用。
で、今回、気分転換でとても久々にハイパーGを使ってみたので形状差について考察してみたいと思います。
多角形と丸形、使用感の違いは!?
まずはそれぞれの特徴
多角形の特徴として共通してくるのが「丸形と比較してボールの射出角度が上がる(ネットとのクリアランスが確保される)」ということです。
丸形に比べてスナップバックしやすいため、ボールが持ち上がりやすくなっているためと考えられます。
また、スナップバックが大きいので丸形よりも「回転もかかりやすい」。
弾道をあげて回転で落とす、そのようなイメージということですね!
つまりネットミスが減りやすい傾向にあります。
一方、デメリットも存在します。
1つは丸形の方が素直にボールが飛びやすいということ。
補正が少ないので使用者の意図が伝わりやすい。
もう1つはスピンが多くなる=推進力は落ちるということ。
丸形に比ベ、回転量が大きくなる分、ボールスピードは若干劣ります。
とはいえ、そこまで極端に遅くなるわけではないので気にしなくてもいいと思います。
あくまで特徴として理解いただければ十分です。
使用感について
今回久々に張った多角形ストリングは「ハイパーGソフト(Solinco)」のゲージ1.20です。
蛍光グリーンが鮮やかな目立つストリング。
使ってまず思ったのは、、、「ボールを打つ際のストリングの動きが大きい」ということ。
つまり、打球時のたわみがすごく大きい印象でした。
丸形のストリングと同じテンションで張ってみましたが、、、
はっきりと打った際のストリングのたわみ(スナップバック)感が大きい。
ちょっと打球時の剛性感が足りないように思ったくらい。
テンションを丸形と比較すれば上げた方がいいかな~と思います。
なんならスナップバックに違和感w
普段の感覚との差でタイムラグがあるなと。
丸形を、、、ボールがラケットと当たる ⇒ 捕えた感があって ⇒ 飛んでいく だとすると、
多角形は、、、ボールがラケットと当たる ⇒ 捕えた感があって ⇒ ぐにゃっと感があって ⇒ やっと飛ぶ
みたいな感覚。
やはり素直さという点では丸形かなと思います。
安心して打てるみたいな感覚でしょうか。
ま、この点はしばらくハイパーGソフトを使い続けた時は最終的に気になりませんでしたので、
慣れの問題かなとも思います。
とはいえ、丸形と比較すれば少しテンションを上げた方が暴れなくていいかなと感じました。
スピン自体はと言うと、、、私自身がフラット系なのであまり差は感じません。
意図的に回転をかけにいったときに引っかかり感が強い感じがありますが、ベースになるショットは大差なし。
ただ、練習相手のバイトコーチからはストロークの打ちづらさはハイパーGの方が嫌だったと言われました。
ちょっとだけエッグボールのような形になっているのかな?
で、今回一番差を感じたのはサーブとショートクロス!
特にスライスサーブのキレがよいと思います。
曲がる曲がるw
やはり回転をかける意図をもって打つ、ひっかける系統のショットを打つ分にはいいなと思います。
多角形が向いている人
基本「ひっかける系」の打ち方をする人の方が効果(メリット)は多いと思います。
一方、フラット系やネットメインの人は恩恵少ないのではないでしょうか。(←当然すぎる)
細いゲージを使う分には打球時の「硬さ」とか「金属感」は感じませんでした。
むしろたわみが大きいため、打球感はぼやけ気味。
そのため、丸形からの乗り換えや、ゲージを細くする乗り換えの場合などで「しっかりとした打球感」を求めるなら「テンションを少し上げる」ことをお勧めします。
そこまでハードな使用感ではないので、女性層やそこまでスイングスピードがないユーザーもOKやと思います。
ただ、やはりちょっとクセのあるストリング(多角形全般、特に角が少ないモデル)と思いますので、素直な打球感を求めるなら控えた方がよいかなと思います。
興味がある方は一度試してみてはいかがでしょうか?
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