オムニコートをメインに使用している方に時々起こる現象。
それが「ラケットのマラカス化」です。
ラケットヘッドを下に向けた状態から上に向けると・・・
なんだかラケット内部で「しゃらしゃらー♪」と音がする。
さざ波のような癒し系の音ともいえます。
これ、原因はラケット内部に入り込んだ砂です。
オムニコートならではの現象(;^_^A
ハードコートではまずありえません。
グロメット(ストリングを通す穴)のところの隙間から内部に侵入するようです。
今回、ストリングの張替えを依頼いただいた生徒さんがいるのですが、、、
あまりにも「しゃらしゃらしゃら~♪」な状態でしたので砂の除去に挑みました。
先に結果発表をしておくと、、、
こんな感じ。
この写真だと砂のお山の高さがわかりづらいですが、こんもりしています(;^ω^)
後ろに映しているプリントはよくあるA4サイズの配布物。
文字のサイズから砂の面積が広いことがお分かりいただけるかと思います。
これ、全部ラケットの内部に格納?されていたオムニコートの砂です。
どうやって中から出すの?
ストリングを切り、フレームだけの状態にした後、グロメットを一部外します。
結び目の部分など、グロメットが広がったところは外せませんので、真っすぐで簡単に外れる(つけれる)部分を選んで部分的に外しています。
そして後はその穴から砂が落ちるようにラケットを傾けたり、振ったりを繰り返す。
完全に内部の砂を0にすることは難しいですが、かなり出すことができます。
メーカーによってはグリップ内部が空洞のモデルもあり、その場合はグリップエンドのキャップを外すと簡単に除去することができます。
特にスマートセンサー対応モデルは簡単に外せるので、、、このタイプだったらお手軽に掃除できます。
ちなみに、今回は簡単にキャップが外せないタイプのラケットでしたので、グロメットの一部を外して砂を出しました。
音も「しゃらしゃらしゃら~♪」な状態から「さらっ?」くらいまで減らすことができました。
(擬音語のみの説明でわかりづらくすいません(;^_^A)
砂もこのくらい溜まると2~3gはラケットの重量変化がありそうです。
ショップでやってくれるのか?
正直よくわかりません。
グロメット交換は工賃はかかるものの正式に受注しているお店がたくさんあります。
が、内部の砂除去というメニューは見たことがない。
私の勤務先も正式なメニューとしては存在しません。
完全に私個人の趣味としてサービスしてあげただけ。
中に砂が溜まることでデメリットを感じる人は少ないと思います。
ときどきラケットを持った際に音が気になるという方がいるくらい。
プレーに与える影響はほとんど感じられないレベルかと。
とはいえ、2~3g重くなると2本同じラケットを持っていても使い心地に差が生まれるでしょうし、
ラケットも内部でずっと砂が動いている状態が素材に対して優しいとは思えない。
ラケットを振ってあまりにも砂が入っていそうでしたらストリング張替えの際などに相談してみてはいかがでしょうか?
なお、グロメットは外すのはできても「つけるのが難しい」ことが多々あります。
一応、千枚通しや細いマイナスドライバーがあれば比較的簡単になりますが、、、
外す場所なんかにもよりますので自分で挑戦しようという方はちょっと注意が必要です!
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