ちょっと出遅れましたが、2024年7月発売となったファントムグラファイト(2025シリーズ)を試打しました。(レッスンで使用した後、自身の練習でも使ってみました)
とってもクラシカルな雰囲気が漂う独特なデザイン。(特にスロート部w)
最新モデルは果たしてどう変わったのでしょうか!?
ファントムグラファイトのスペック
まずはスペックを確認しておきます。
今回発売されたのは2機種なので、前作と比較で表を作成してみました。
基本的に何も変わっていません。
不思議なのはグラファイト100のスイングウエイトが5増加して290となっている。
他のスペック、何も変わっていないのですが、、、なぜだろう?
念のためプリンスの公式HPでも確認しましたが、やはり5増えていました。
個人的にデザインが前作よりよくなったと思っています。
緑がとても綺麗!!
角度によっては黒っぽい雰囲気に見えるのですが、深い緑色でメタリックな感じ。
車でたまにこういう色を見かけますが、とても好きです( ´艸`)
進化したテクノロジー
テキストリーム×ザイロンテクノロジー
2020年モデルはトワロンでしたが、ザイロンに進化しました。
メーカーの説明を引用すると以下の通りです。
Purify Vibration System Ⅱ(P.V.S Ⅱ)
前作にはなかったテクノロジーです。
この2つの差異があるからかと思いますが前作と比べて感じるのは「振動吸収性」の進化。
めちゃくちゃ雑味が少ないというか、クリーンな印象を受けました。
この2つは明確に別ものテクノロジーが搭載されています。
加えて以下は前作同様に搭載されています。
※画像を公式HPにリンクしておきましたので興味ある方はご覧ください!
実際に使ってみました
中級のレッスンで2時間、その後、自分自身の練習でコーチ同士で打ってきました。
ストロークに関して
自然に打つとボールはフラット系低弾道が出やすいイメージです。
ひっかけて持ち上げるような打ち方はあまり向いていないと思います。
フラットに叩く感じで打つと非常にフィーリングよく打てました。
パワーのあるラケットではないのでしょうが、ラケットの重量とフレーム剛性があるからでしょうか。
ボールに負ける感じは少なく、薄いボックスフレームの割に弾いてくれる印象を持ちました。
手に来る振動も少なく、好印象♪
とはいえ、小手先で打ちに行くとダメですねw
ある程度スイングスピードがある、またはスイングワークが大きいタイプの方なら使える印象を持つのかなという感じです。
今回試打したのは100inchなのですが、最近のラケットにしてはトップライト(310mm)に設定されているので、あまり重さは感じず、いい感じのふり抜き感でした。
コーチ同士で半面でラリーした際も打ち負ける感覚は少なく、むしろボールを潰す感じ(捕える感)がよかったですね!
ただ、オールコートでラリー(シングルス)だと、、、走力がないと辛いかもですね。
自分から打っていくときはいいですが、守備の局面だともう少し助けがほしいと感じるケースがありそうです。
ボレーに関して
ボレーはほんとに扱いやすかったです。衝撃があまり手にこないのですごく楽!!
この薄さのラケットなのにボール(ストローク)に押される感覚もなかったですし、すごく距離のコントロールがしやすかった。
トップライトだから取り回しも楽だし、押されてボールをふかすこともなかったです。
個人的にはボレーだけならEzoneよりも良いとさえ思いました。
サーブとスマッシュ
こちらは、、、結構フィジカルが必要かなと思いました。
やはり威力を出そうと思うと結構スイングスピードが欲しいなと。
また、サーブに関しては回転系のラケットではないので、スピンサーブはちょっと。。。
叩かれる高さに程よく跳ねる状態となってしまいました。
私の場合(170cmない身長とアラフォーな体力)だと、スライスサーブに頼った方がよさそうです。
最後に
薄いボックスフレームのラケットという時点で現代のテニスには不向きかもしれません。
が、フラット系中心のストローカーやダブルスプレーヤー(特にボレー中心)にとっては非常に面白い選択肢になりえるのではないかなと思います。
すごく素直なフィーリングでボールを捕えることができますし、変なアシスト感もないため、非常にコントロールしやすい。かといって非力を感じるラケットでもない。
デザイン的にも他のモデルと被らないため、競合の少ないモデルではないかと思います。
見た目(ボックスフレーム)で敬遠している方がいらっしゃるようであれば、是非一度お試しいただきたいなと思った次第です。
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