【打感”柔”】エレメント(ルキシロン)を試してみた

インプレ#ガット

以前から気になっていたルキシロンの”エレメントのインプレ投稿です。

エレメントといえば独特のブロンズカラーが特徴。
錦織が使用しているということもあり、一時かなり流行っていたと思います。

一番のウリは打球感の柔らかさ。
ナイロンからポリに移行するときの選択肢としてもお勧めできるとして取り上げられることが多かった印象です。

さて、そんな柔らかいポリガット”エレメント”について使用感をお伝えします。

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さわり心地について

まずガットを張る際に感じた2つの特徴についてです。

1つは表面の摩擦の少なさです。
断面の形状は丸のガット(角ばった形状ではない)なのですが、表面がとてもツルツルしており、摩擦が非常に少なかったです。

多角形のガットやアルパワーラフのように、引っ掛かりを重視しているガットも多いですが、エレメントは真逆の印象です。
”ガットが打球時にきっちりと動いてくれそう=スナップバック強め”なイメージです。

もう1つはガットの柔らかさです。

ポリのガットですが、張りづらさはなく、非常に扱いやすい柔らかさ(しなやかさ)を持ったガットと言えると思います。

もちろん、ナイロンほど柔らかくはありませんが、ポリにしては柔らかい印象です。
このあたりが打感の柔らかさにもつながっているのだと思います。

いざインプレ

今回はヨネックスのEzone98(2020年モデル)に縦48ポンド、横46ポンドで張り上げました。
まずは張り上げた直後に以前ご紹介した”テンション測定アプリ”で張りあがりの状態を計測♪

表示されたテンションは42.4ポンドでした。( ゚Д゚)

ポリツアープロやエッグパワー、ツアーバイトソフトは概ねマシンの設定値通りに計測されたのですが、、、今回は面圧が低めに出たようです。
何度か試してみましたが結果は変わりませんでした。

素材の柔らかさとかも影響しているのでしょうか?
今度ブラックヴェノム等の柔らか系ガットでも試してみようと思います。

打球感について

早速レッスンで使用しました。

ボールを打って最初に感じたのは”ボールを捕えている時間が長い”ということでした。
前評判通り、ホールド感がとても強く、”くっつくような感覚”で飛んでいきます。

弾く感覚は皆無でした。

最近ポリツアープロやツアーバイトソフトといった弾きのよいガットを使っていたので、余計にくっつく感覚を強く感じました。

そのため、私にとっては”くっつきすぎ&弾く感覚がなさすぎ”て飛距離を出すのに苦労しました。
打球感が重く、飛ばないという感覚でもありました。

本当に”自分で打ち抜かないと飛んでくれない”、”自分が打った分だけしか飛ばない”といった印象です。

ボールが一度ラケットにくっついてから飛ぶような印象。
そして、自分で打った分しか飛んでくれない印象。
→しっかりと安心して振りぬきたい人には良いかも!

打球時の衝撃について

手にくる振動、衝撃は非常にマイルドになりました。
かなりガットが衝撃を吸収してくれている印象です。

ポリの硬質な打感が嫌という方もこれならあまり気にならずに使用できるのではと思いました。

前述のとおり飛距離を出すのは自分で押していくしかありませんが、かなり打感が柔らかいのでボレー等のタッチ系のショットは打ちやすい印象です。

ただほんとに自分が打った分しか飛んでくれない(アシストしてもらえない)ので、好みがかなり分かれると思います。

スピン性能について

最初にも書きましたがかなり表面がツルツルしています。

そのため、ひっかけて回転をかけるというよりスナップバックでナチュラルな回転がかかっていくような形になります。

フラットドライブ系のスイングをする方には違和感がないかと思いますが、グリグリ系で打つと少し滑る感覚が出るのではないかと思いました。
きっとひっかかり感が物足りないと思われると思います。

生徒さんに貸してみた

中上級のクラスのレッスン中に、2人の生徒さんが興味を持って”打ってみたい!!”と言ってくれたのでお貸ししました。

お一人はVコアプロ97をお使いのハードヒッター。
もう一人はピュアドラ使用のカウンターがお得意で基本相手に合わせるような打ち方をする人です。

ある程度貸す前に予想できてしまったのですが、、、その感想は両極端でした。

Vコア<br>ユーザー
Vコア
ユーザー

普段のラケットより弾くけど、全力で振っても飛びすぎないから使える!

今度、自分のラケットにも張ってみようかな♪

ピュアドラ<br>ユーザー
ピュアドラ
ユーザー

飛ばない、、、べちゃっとした打感がしんどい。

普段から飛びづらいセッティングのラケットを”全力フルスイングしている”人には安心感があって使えるという印象を与えたようです。

一方、普段ピュアドラを使っている方にとっては”弾きの悪い、飛ばないラケットで使用不可能”という印象を与えてしまいました。
私もこのピュアドラユーザーの印象に近かったので納得感ある感想となりました。

Ezoneはヨネックス版ピュアドラですからねw

このガットが向いている、向いていない!?

このガットが向いているのは以下に当てはまる方だと思います。

・自分からガンガン振ってボールを潰していける人
・飛びすぎるのは嫌で、安心してラケットを振りたい人
・コントロール性を重視している人

一方、向いていないのは以下の人と思います。

・一定程度のアシスト感(弾きの良さ)が欲しい人
・アッパースイングでひっかけるようにスピンを打ちたい人
・スイングがコンパクトで相手のボールにあわせていくタイプの人

テンション維持性能について

ガットを張った直後の計測で42.4ポンドでした。
30分程度のボレスト使用で張り上げから12時間ほど経過した後に測ったときは39.8ポンドでした。
おおよそ6%程度のテンションダウン。

ほかのガットをまだそれほど試せていないので追って更新予定ですが、
とりあえず30分使用して翌日計測するとこのような結果となりました。

自分でも他のガットと比較するとどうなるかが楽しみです。

コメント

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