2022年モデルのラケットが各メーカーから続々と発表されています。
今回取り上げるのはPrinceの極薄ラケット、Phantomシリーズです。
なんといっても特徴は現在市販されているラケットで最薄のフレーム厚でしょう。
そのフレームがもたらす恩恵は「ふり抜きの良さ」！
では詳細に見ていきましょう。
Phantom(2022)について
発売されるモデルのラインナップとスペック
まずは今回発売されるモデルについてです。
今回発売となるのは「Phantom O3 100」と「Phantom 100」の２機種となります。
詳細なスペックは次の表をご覧ください。
| 名称 | ファントム 100 | ファントムO3 100 |
| フェイスサイズ | 100inch | 100inch |
| 平均ウエイト | 305gm | 310gm |
| バランスポイント | 315mm | 310mm |
| 全長 | 27inch | 27inch |
| スウィングウェイト | 290 | 295 |
| パワーレベル | 825 | 800 |
| フレーム厚 | 20-22-20mm | 20-20-16.5mm |
| ストリングパターン | 16×18 | 16×18 |
| 発売時期 | 21/12下旬 | 21/12下旬 |
| 価格(税込) | ¥37,400 | ¥37,400 |
２モデルの差異
スペックだけを見ると非常によく似た２本。
一番の違いはグロメットなんですね。（スペックではわかりませんね）
片方は大きな穴（Ｏポート）が採用されたモデル（＝Ｏ３）、もう１方は通常のグロメットが搭載されたモデル。
なのでスペックで選ぶというよりは「Ｏ３」がよいのか、「通常」がよいのかがポイントになります。
ご存じの方も多いでしょうが、、、
上の写真がO3、下の写真が通常のグロメットになります。
あとは、どちらも最近のラケット事情から見れば薄い部類ですが、特筆すべきはO3モデル。
一番薄い部分（シャフト部）の薄さがなんと16.5ｍｍ！！
自分が使用しているEzone98と比較してするとかなり違います( ﾟДﾟ)
ちょっと写真が下手ですね( ；∀；)
気持ちとしては、、、半分くらいしかないような感覚になります。
※実際はそんなことはないのですがｗ
生徒さんにも試打してもらいましたが、最初の感想は「薄いっ！？」ということでした。
その方は普段CX400を使用されているので、、、そう感じるでしょうねと。
【予約品】プリンス(Prince) テニスラケット ファントム オースリー 100(PHANTOM O3100) 7TJ164
ラケットに搭載されているテクノロジー
これについては他のプリンスのラケットと大差はありません。
・Ｏポート（Phantom O3）
・パラレルホール（Phantom100）
・２ピーススロート
・エクスパンドホール
・ATS
・Purify Vibration System
といったところでしょうか。
この辺りは他のメーカーとも取り組み的には大差ない部分かと思います。
要は振動は抑制、パワーとスピンを求めてストリングの動きを良くする。
といったところですね。
試打してみたところ・・・
私自身がレッスンで使用したのが90分。
また、別のレッスンで生徒にも使ってもらい感想をもらいましたので併せてお伝えしていきたいと思います。
第一印象（手にした感覚と見た目）
まず第一印象。
これ意外に大切です！！
今回のファントムシリーズ、今までのモデルの雰囲気は残しつつ、カラーが若干変わっています。
「昆虫感ある色味だな」という感想が出たのは笑いましたｗ
全体に艶のある落ち着いた紺色と黄緑に近い緑の組み合わせですね。
昆虫感という意味ではこちらの方が昆虫（カナブン）に見えたのですがｗ
そして、どちらのモデルも300ｇｍを超えるモデルなのですが、手にした生徒の感想としては「そんなに重さのあるラケットとは思えない」ということでした。
前述のCX400ユーザーもEzone100ユーザーも「もっと軽いモデルだと思った」と言っていました。
290gm前後のラケットを使用している方も持ってみると意外と重く感じないんだなと。
また、素振りをした感想としても「非常に振りやすい」ということ。
ふり抜きも軽く、すっとラケットが回るので「ちょっと軟式のラケットみたい」という感想まで出ていました。
レッスン内で使用してみて
レッスンで使った感想です。
生徒（CX400ユーザー）はO3のモデルを使用しましたが、以下のような意見をくれました。
そして非常に気に入った印象でした。（レッスン後に価格を見て沈黙したのは内緒ｗ）
・普段の方が捕えた感は強い
・ボールもよく飛ぶし、ばらつきがすくない
・ふり抜きがすごくよくて軟式を思い出す
Ezone100(2018モデル）を使用している生徒はPhantom100を使用して以下の感想。
・普段の方がボールが飛んでくれる気がする
・ふり抜きはよくてスイング自体は早くなった気がする
私も両方打ち比べてみましたが、O3の方が好印象でした。
ふり抜きのよさ、ボールの飛び感、スピンといずれもO3が勝っているという印象だったのです。
スペック上はパワーという点ではO3が劣後するのですが、実際に使うとO3の方が勝っているように感じたのは非常に不思議なところです。
※どちらも試打用のサービスストリング（ナイロン）を同じテンションでレッスン前に張っています。
とはいえ、いずれのモデルも基本的には競技志向の強いモデル（自分からしっかりと打てる人に向くモデル）だと思います。
EzoneやSX300といったような中厚系モデルと比較すると飛びません。
イメージ的にはＶコアプロ、プレステージ、CX200といったようなモデルに似たイメージながら、O3については使い心地がかなりマイルドという感じでしょうか。
それもあり、O3の打感が少し特殊（独自色が強い）ではあるものの、そこに違和感がなければO3をお勧めしたいなと思いました。
まとめ
Phantomシリーズ、かなりスペック的には競技志向に振ったモデルだと思います。
しかし、O3の効果もあり、Vコアプロやプレステージのようなラケットと比較するとかなり使える層は幅広になるのではないかと思います。
繰り返しになりますがO3の打感が気に入るかどうかが分岐点でしょうね。
是非一度試打をしてみてはいかがでしょうか。
また、Newファントムが発売となるおかげもあり、型落ちセールも始まっています。
こちらを購入して試すというのもありかなと思います。
※ウインザーで半額なのは安心材料ですよね♪
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