現在ナイロン系のガットを使用しているが、ポリエステル系のガットを試したい!
という方に向けた内容となっています。
ポリって言われるガットを試してみたい!
ガットだけ適当に選んで、後はいつも通り張ってもらえばいいんでしょ?
注意というほどではありませんが、ポリとナイロンの差について最低限知っておいてほしいです。
予備知識なく張ると失敗するケースが多いです。
私の生徒の失敗談
つい先日、わたしのクラスの生徒で2人立て続けにポリガットで失敗をしています。
まずは簡単に経緯をご紹介します。
ケース① 50代男性(初中級) マルチガットの使用者
レッスンを3本担当しフロントに戻った時のことでした。
1レッスン目の生徒さんがガット張替えをフロントでオーダーしてくれていました。
その方はエアロンスーパー(Yonexのマルチガット)を50ポンドで張っている50代男性、テニス歴3年少しの初中級の方です。
レッスン中にガットが切れたことはなく、ガットの毛羽立ちが気になったら張り替えるというスタンス。
だいたい3~4か月に1度張り替えるイメージです。
ところが、今回は何を思ったのか”ポリツアープロ”を普段通りの50ポンドでオーダー。
その後、直接お話をして相談した結果、46ポンドで張り上げることになりました。
実際に使用した感想
その生徒さんがポリツアープロを張り上げたラケットを使用された感想です。
・テンションをいつもより4ポンドも下げたけど、それでも打感は硬く感じる
・特にオフセンターで打った際の衝撃が強い
・コントロールに関しては問題がない
ポリツアープロは比較的打ちやすいポリガットです。
嫌な硬さもありませんし、どちらかと言えば柔らかめと言えるでしょう。
ポリデビューをするにあたりお勧めしやすいガットですが、それでもマルチガットと比較すると随分硬く感じます。
ケース② 40代女性(中級) モノガット使用者
日曜日に担当している主婦の方です。
普段はトアルソンのモノフィラメント系(アスタリスタ)を使用。テンションは48ポンドです。
お休みが2週ほど続き先日久々にお会いしたのですが、ガットの色が薄い青色に・・・。
ガットを変えたのはすぐわかりましたが、正直何のガットかがわかりません。
サーブ練習の時に話をすると…
今日初めて打ちました!
青色のガットにしたかったんですが、青色系はこれしかなかったんです!!
なんていう商品か忘れましたが、ボール全然飛ばないしシンドイです(;;)
!?
ガットを見せてもらうと”アルパワー125のアイスブルー”でした。
テンションもいつも通りに48ポンドで張ってもらったとのこと。
アルパワー=シルバーというイメージがあり過ぎてアイスブルーの存在を失念していました。
実際に使用した感想
そのレッスンで私も業務終了だったので、レッスン後にお話しをしたのですが、、、
・とにかくボールがいつものように飛んでくれない。
・ボールを捕えている感覚もなく、全然ラケットにのらない。
という2点でした。
ナイロンガット、ポリエステルガットの差異(一般論)
ナイロンガットも構造によって”マルチ”と”モノ”に分類されますが、基本的にいずれもポリエステル系のガットと比較すると”柔らかい”ガットとなります。
一方のポリエステル系のガットは一般的には耐久性を重視して作られているため、ナイロンガットよりも硬い商品が多いです。
ただし、ポリエステル系のガットの中にも打球感の差はあり、非常に柔らかいポリエステル系ガットも存在はします。
私が実際に試して柔らかいと思ったのはエッグパワー(GOSEN)、ブラックヴェノム(ポリファイバー)、TCS(ポリファイバー)あたりでしょうか。これらは非常に柔らかいポリのガットと言えるでしょう。
そのため、ナイロンガットを使用していた人が同じテンションでポリ系のガットを張ると、基本的に打球感が硬く、ボールが飛ばないと感じることになります。
また、手に伝わる衝撃も強くなりますので、打ちやすいと感じることは稀有だと思います。
【推奨】 ポリを張るならテンションは10%は下げよう
基本的にポリエステル系のガットを張るときはナイロンガットの時に比べ10%はテンションを下げるようにしましょう!
私はラケットはEzone98を使用していますが、ガットは様々なものを試しています。
基本的にナイロンガットを張るときは55ポンドで張っています。
一方、ポリエステル系のガットは46ポンドで張るようにしています。
もちろんガットの性能によって若干前後しますが、基本はこのテンションです。
自分で張り上げていますので触り心地で±2ポンド程度で調整していますw
が、正直いって”打ってみないとわからない”ので匙加減は感覚任せです(^^;)
ただ、少なくとも初めてポリエステル系のガットを試すということであれば、10%程度はテンションを下げて試すことをお勧めしています。
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