昨日Jr(中高生クラス)のレッスンをしていた際、生徒の1人のストリングが切れました。
ラケットの最先端部分で、、、
そう、俗にいう「カド切れ」と呼ばれるやつですね( ;∀;)
どうしてもスイングスピードのある人がフレーム(特に先端)に当てると切れることがあるこの現象。
今回はこれについてのお話です。
角切れってなに?
まずそもそも角切れという事象について説明します。
結論からいうと、フレーム先端部分でボールを打ってしまった際に、フレーム(グロメット)付近でストリングがブチンと切れること。
端っこで切れるから「かど切れ」と呼ばれています。
ストリングが切れるときはスイートスポット付近が摩耗して削れ、最終的に切れるというケースが一般的です。
特にマルチ系のストリングを使用していると、スイートスポット近辺が毛羽立ち、ボロボロになり、、、最終的にブチンと切れたという経験をした方も多いのではないでしょうか?
そう、こんな風になりますよね!

これに対して、単一芯のモノ構造のストリングでは徐々に溝ができ、最終的にブチンと切れる。
いずれにしてもスイートスポットというか、ラケット中心付近で切れる。
角切れはスイートスポットなど関係なし!
張上げからの使用時間も関係なし!
なんなら張りたて初日であろうとスマッシュやフルスイングをした際に先端でひっかけた瞬間にブチン(;^_^A
これ、ほんとセツナイのです。。。
角で切れる原因
基本的にナイロン系のストリングで角切れはほとんど見たことがありません。
角切れするのは大抵に場合「ポリエステル系」ストリングです。
耐久性◎のポリエステル系が切れるということで、意外に思われる方も多くいらっしゃいます。
これ、角切れの原因が「摩耗して削れたことによるもの」ではなく、「引っ張られて限界を超えた」ことによるものだからなんですね。
ボールを打った際、ストリングが伸びてたわみます。
ただ、フレーム付近でボールを捕えると、グロメットやフレームとの距離が非常に近く、ストリングがたわむ余地が少ない。
ナイロンだと素材自体が柔らかく、伸縮性が高いため、引っ張られた際の許容範囲が少し広め。
簡単にいえばよく伸びるから耐えれます。
対してポリエステルは摩擦には強いのですが、耐久性を出すために硬い商品が多く、ナイロンより伸縮性が低いため、フレームでひっかけた際にストリングが伸びずに引きちぎられたような形で角切れを発生させます。
そう、結果的にポリエステルストリングの方がナイロン以上に角では切れる。
とくにテンションがしっかりとかかっている張りたての時期の方が角切れが発生するリスクは高めです。
対抗策
もう確実な対抗策は1つだけです。
フレームショットをしない(;^_^A
どうしても先端でスマッシュ等うってしまったら、、、
あとは祈るのみです。
あとは、ストリングの変更が可能ならば多少でも柔らかいストリング、伸縮性の高い商品を選ぶということでしょうか。
ただ、切れるものは切れる。張りたてから1~2週間の間は特にカド切れしやすいのでご注意ください。
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