【基本】ストリングの張り方~メイン(縦)~

ストリング(ガット)

前回準備編として、張る手前までを取り上げたストリング張替えに関する第二弾です。

<前回の記事はコチラ>

【基本】ストリングの張り方~事前準備編~
自分でストリンギングをしてみたいという方も多くいらっしゃると思います。周りでも”部室にマシンがある”とか”自宅で張れるようになりたい”という方がチラホラと。 しかし、張り方って中々教えてもらう機会がないんですよね。 なので今回は基本的な張り方を数回に分けて解説していきたいと思います。まずは準備編です!!

今回は張りはじめからメインストリング(縦糸)の終わりまでを説明していきます。
張り方によって少し差異はありますが、スタートの部分は基本どの張り方でも同じです。
(長さの取り方が異なりますのでそれについては後述します)

それでは早速本題に入っていきましょう!

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メイン(縦)のストリングを張る

前回、準備の中でストリングをショートサイド、ロングサイドに分けましたね。
そう、5本分と残りに分けています。

早速セットしたラケットに通していきましょう!

縦糸を張る~どこからスタートする!?~

縦糸を張り始める向きはラケットによって決まっています。
スロート部分(ブリッジ部分)のグロメットに注目してください。

この写真、下側はEzone100、上側はEzone98です。
よく見ると上は4山、下は3山のグロメットになっていることがわかります。
※穴の数が8か6かを確認すればOKです!

3山(穴6つ)のラケットは下から通して上側から引っ張ってスタートします。
4山(穴8つ)の場合は上から通して下側から引っ張る形です。
要はラケットの中央が上下のどっちなのかという話です。

3山であれば真ん中の山がラケットの縦糸の中央になりますので、グリップ側から通して5本分でつまんでいる個所が真ん中の山の部分に来ればOKです。

4山の場合は、トップ側が中央になります。トップ側からグリップ側に通していけばOKです。

写真のEzoneであれば縦糸16本のラケットとなりますので、縦8本をショートサイド(ラケット5本分の長さの方)で張り、残り(縦8本+横糸)を長い方で張れるようにセットすると思ってもらえたらOKです。

筆者
筆者

「短い方で縦の半分を張る=どこで半分か探してセットする」

と考えればよいかと思います。

〇スロート部分が4山のグロメット
「トップ側が中央になり、最初はグリップ側からテンションをかける」
〇スロート部分が3山のグロメット
「スロート側が中央になり、最初はトップ側からテンションをかける」

テンションのかけ方~特に1回目が難しい!?~

バイトの学生に張り方を教えると、決まって大概の人はこう言います。

最初のところと、むすび方(最後)が覚えられない!難しい。。。

正直、、、スタートも難しくないですよ!
結びのところはちょっとコツというか技術がいるところではあります。
が、最初はもう手順を覚えたら簡単そのもの!!

まず、先ほど中央のグロメットを見つけましたね。
左右どちらかに5本分を、そして残りを逆サイドの穴に入れてそのまま反対側のグロメットに通してください。

そして、どちらでも構わないので、クランプで固定してください。
テンションがかかっていない状態で止めづらいと思うのでストリングを手で引っ張って止めると止めやすいです!

今回はEzone100(3山、下側が中央)を使用していますので、最初の1張り目はトップ側から引っ張る形になります。
そのため、クランプは下側で固定します。

こうすることで、下の写真の手前側の糸をトップ側から引っ張った時に、正しくテンションがかかる形になります。
また、クランプだけであれば滑ってしまうことがありますので、スターティングクランプをお持ちであれば写真のように、クランプに接する位置で止めておくとよいでしょう。
⇒あくまでも、最初に引っ張る1本にきっちりと正しくテンションをかけるのが目的です。

この写真の状態で手前のストリングをトップ側から引っ張ってテンションをかけ、トップ側でクランプで固定してください。

それができたら、上の写真の上側の糸をトップ側から引っ張りテンションをかけましょう。
機械で引っ張っている状態のときにスターティングクランプを外し、クランプの位置を根本側からトップ側に移動しこれまた固定します。

ここまでできれば後は順にストリングを通し、テンションをかけていくだけです!
注意するのは、「左右平等に張っていくこと」でしょう。

例えばですが、「ショートサイドだけ先に全部張って、残りの縦を一気に張る」のはフレームに優しくないのでNGです。

ショートサイドを1本張る⇒ロングサイドを2本張る⇒ショートを2本⇒ロングを2本・・・
という風に張っていくのが基本になります。
下の写真のように中央から左右のバランスよく進めていく形ですね!

「フレームへの負担を最小限にする」と思っていただければ理由はお分かりいただけるかと。

このまま最後の縦糸まで進めてきましょう。
端の方は通す位置で迷うケースもあるかと思いますが、基本縦糸の間隔は等間隔です。
またフレームにmainと記載がある場合もありますので、落ち着いて確認しながら作業すればOKだと思います。

では、次回は結び方を取り上げます。

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