【知っていますか?】ガットのホントの適正テンション

ストリング(ガット)

今日が年内ラストレッスン&ガット張りでした!

わたし
わたし

2020年ももう終わるな~

などと思いながら、しみじみとガットを張っておりました。
順調に張り上げつつ、4本目のラケットに差し掛かった時のこと。
プリンスの名器、グラファイトが登場しました。

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年代物ラケット(骨董品)に高テンション

わたし
わたし

お!?懐かしいラケット、、、
もう20年以上前のモデルだよな~??
さすがにボロボロだな~

そう、グラファイトはグラファイトでも20年以上前のモデルだったのです。
最近のモデルのこういったものとは全くの別物ですね!


珍しいものを見たウキウキ感にひたりながら、テンションを確認しようとしたところ、、、
ワタシ、とんでもないものを目にしました。

指定テンション:70ポンド

数字の書き間違え?それとも・・・!?
何度見ても70にしか見えません。
ちなみに、私の自分のラケットのテンションは45(笑)

別のコーチに見てもらっても、やはり70としか読めない様子、、、
過去の履歴を調べたところ、65~70を指定していることが判明!!
結局、70ポンドで張替えることに!!!

70ポンドでの張替え

うちのスクールでは、GOSENのストリングマシンを使用しています。
私自身、この1年だけで見ても500本以上ガットを張りました。

が、60ポンドを超えた記憶はありません。
まして今回は70ポンド…( ゚Д゚)

このマシンはいったい上限いくつなんだろうか?と思いながらセット。

うん、設定できますねw
グロメットも割れているし、そもそも古いラケットに容赦ない70ポンドでの設定。
途中で折れないか心配でした。

が、杞憂に終わりました。
普通に張りあがって問題なくお渡しできました。

ちなみに大概のラケットはフレームのどこかにスペックが表記されています。
その中に「適正テンション」も含まれています。
確かにこのラケットの適正表記は70ポンドまでOKと記載がありました。

ガットのテンション

最近のトレンド

最近はポリを張る人も多いということもありますし、剛性の高いラケットが多く、打感として硬く感じやすいということもあってか、45~52ポンドあたりで指定されることが非常に多い印象です。

特にポリを張る方は45~48程度、ナイロン(特にマルチ)の方は48~52程度での指定が多い印象ですね!

季節による変化

夏場と冬場では気温の差が激しいですよね。
気温が変わればボールの打感、飛び方も変化します。

気温が低くなると、ボールに使われているゴムが硬化するため、夏場よりも硬く、飛ばないように感じます。

そのため、夏場と比べ、冬場はテンションを2~3ポンド下げて張る方も多くいらっしゃいます。
もちろん、一年中同じテンションで張り上げるというプレーヤーもいますので、気にし過ぎる必要はないです!!

が、あくまで私個人の意見ですが、テンションを落とすことで打球時の衝撃も和らぎますし、打球時の捕えている感覚も出やすくなりますので、寒い時期は少し緩めのテンションでプレーしてみることをお勧めします(^^)

冬場は夏に比べ3~4ポンド落としたテンションでプレーしてみることをお勧めします!
私は夏:48-46、冬:45-43と変えています!

ラケットの推奨テンションの表記

ラケットのスペックとして「推奨テンション」が表記されていることを前述しました。
この表記、守らないとダメでしょうか!?

結論は「上限は気にしてもよいが、下限は無視して大丈夫」です。

先日GOSENの張人の講習会でもラケットの推奨テンションについて質問しましたが、講師のストリンガーさんも同様の見解でした。

特にバボラやヘッドのラケットは推奨が高めの表記になっているものが多いです。
(手元にあるプレステージ(HEAD)は「57±5ポンド」でした。)

下限を厳密に守ると硬すぎるという結果につながるのであまり推奨テンションを気にしない方がよいです。

ただし、硬くしすぎる(例えば90ポンド)と、フレームの限界を超える張力がかかり、破損につながる可能性もあります。

そのため、繰り返しになりますが「上限は一定意識し、下限は気にしない」というのが正解だと思います。

本当の推奨テンション

ラケットの表記を正しいと思わないで

ラケットの表記に従って推奨テンションのど真ん中(上記の例でいえば57)で張っているとか、「とりあえず50ポンドで張れば間違いないよ」等とコーチに言われ、信じ込んでいるのであれば、是非一度40ポンド台をお試しいただければと思います。

特にスイングが速くない方は緩く張る恩恵が大きいです。
なぜなら「緩いほうがボールを打った際にガットがトランポリンのように動く」からです。

つまり、ゆっくりのスイングでもボールを捕えた感触が出やすいこと、そして、ボールが楽に飛ぶため力を抜いた正しいスイングにつながりやすいのです!

もちろん緩い方がよいからといって「15ポンド!」のように緩すぎるのもNGです。
目安として「男性の方は46~50ポンド、女性の方は44~48ポンド」あたりで試してもらうと良いと思います。

生徒さんの事例

バボラのピュアアエロを使用している初中級クラスの女性(だいたい50歳くらい)が今まで50ポンドでガットを張っていました。
理由は私の前任のコーチが「とりあえず50にしといたらいいよ」と勧めたからというものでした。

初中級の割にストロークは上手でしたが、スイングもそこまで速くない方でしたので、張替えのタイミングで46-44に変更したところ、、、
「ボールが当たる感触が非常によくなった」「楽にボールが飛ぶし、パワーが出る」と感想をもらいました。

ボールを叩き潰すようにスイングできる方は別として、基本的には40ポンド台のガットがよいという方が多い傾向にあると思います。
是非1度、40ポンド台を試してみてください。そして自分にあったベストのセッティングを見つけましょう!

そういえば、、、

嘘かホントか知りませんが、P・サンプラスやA・アガシの時代には70ポンドでガットを張っているプロもそれなりにいたようですね。

はたしてアマチュアプレーヤーがそこまでガットを硬くするメリットがあるのか疑問ですが、プロにあこがれて真似をするプレーヤーもいたのでしょう。

今回の方もきっとそういう過去を持っているのではないかなと思った今日この頃でした(^^)
さて、今日でお仕事はいったんおしまい。
明日からはプライベートでテニスを楽しみたいと思いますw
いざ、冬休み!!

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