生徒さん、特に初級~中級くらいに多いのが、ストリングの張り上げテンションに無頓着というケース。
標準=50ポンドと思っていませんか?
50ポンドで張れば間違いないだろうと思っていませんか?
今日はそんな方に問題提起していきます。
標準的なテンションは50ポンドなのか
ちょっと前(といってもひと昔前)は「緩くても50ポンド!」みたいな時代もあった気はします。
今ほどポリエステル系のストリングは普及していなかったので、多くの人がナイロンストリングを張っていたし、ラケットも剛性が今ほど高くない(しなるラケットが多かった)。
そういう状況であれば多くの人が50ポンド台で張っていたのも納得です。
※40年近く前(ウッドラケットの時代)はストリングマシンも今ほど良くないこともあり、60ポンド台で張ることも多かったと聞いています。(今60代の生徒さん曰くです)
現在のようなコンピューター制御のマシンではなく、手張りの時代だとそれでもよかったのでしょう。
しかし、今はコンピューター制御のマシンが当たり前。
ストリングもポリ系のストリングがかなり主流になっている。
ラケットも剛性があがって、かなり硬くなった。
硬いラケットに、硬いストリングを、硬く張る。
=よっぽどパワーのあるプレーヤー意外は絶望しますw
少なくとも私の体力、フィジカルでは使いこなせません。
ここ10年以内でいえば、錦織モデルとしてブームになっていた「BURN(バーン)」というラケット。
これにアルパワーを53ポンドで張ってみたことがあります。
全然まともにストロークできませんでした。
一般レベルのプレーヤーであれば、硬いラケットには少し柔らかめのストリング、またはポリで細いストリングなどをチョイスし、少し柔らかめに張り上げた方が使いやすいという意見が多いと思っています。
※あくまで私の肌感覚ですが、、、少なくとも自分の生徒内ではその風潮が強いです。
実験をしてみた
同じフレームで3本所持していたモデル(古いブレードです)にテンションを変えてポリエステル系のストリングを張って生徒に試打してもらったことがあります。
テンションは55、49、43の3種類にしました。
使ってもらったのはとりあえず50ポンドでしょ?って感じでストリングの張替えをしている生徒さん(男女あわせて3名)です。
1レッスンの間、テンションは伏せた状態でシールを張ったラケットをそれぞれ自由に使ってもらい、レッスン後に感想を聞いたのですが、、、
全員が「43ポンドが一番よかった」という反応でした。
55ポンドは「飛ばない」「打感が硬い」と不評でした。
ナイロンであれば55ポンドでも大丈夫かもしれませんが、、、
やはりポリエステル系の硬いストリングは一般レベル(特にスクール中級くらいまで)だと、
柔らかめに張るほうがよいようです。
また、中級の20代男性(身長180cmくらいでパワー系)にストリングの相談をされた際のこと。
その方はウルトラ(wilson、当時の錦織モデル)の95inch(ストリングパターン18-20)を使用しており、ストリングはポリでテンションは58でした。
かなり面圧が高く、その方はパワーがかなりあるので飛ばせるけどもっと回転をかけたいという要望。
こちらのからはテンションを落とすことを提案。
目的としては・・・
1.打感を柔らかくし、体感としての接地時間を増やす=こすりやすい
2.ボールを飛ばしやすくすることで、余分な力を減らす=ヘッドスピードをあげやすい=回転量UP
という2点を目論んだものでした。
その方は、極端にやってみたいということで、いきなり45ポンドまで落としてみた。
すると・・・
「回転はかかる気がするけど、そもそも打感が変わり過ぎて制御不能」という感想をくれました。
さすがにいきなり10ポンド以上変えると差が激しすぎて難しいようです。
その後、何度か張り替える中で適正テンションを模索した結果、今は50ポンド前後で落ち着いています。
「ずっと体格もいいし、パワーもあるからテンションは高めがよい」というのを盲目的に信じていたようで、意外とテンション低め(もちろん、体格や技術による個人差あり)がいいんですね。という話になりました。
最後に
打球感は好みもあるため、「テンションは絶対にこうしろ」というものはありません。
ただ、一般的にいえば、少し緩め(ポリだと44~48くらい、ナイロンで46~50くらい)を基準に考えてもらった方がよいのではないかと思います。
月間100本近く張替えを担当していると、中にはポリで60ポンドという猛者もいます。
ただ、本当に打ちやすいのかは疑問です。
盲目的にテンションを決めるのは辞めて、一度10%くらい変更しても面白いのではないかと思います。
仮に変えたテンションが合わなかったとしても、経験値として財産になりますし、今後、テンションを決める上での参考情報になるので決して無駄にはならないです。
是非一度試してみてはいかがでしょうか!?
コメント