今となっては楽な競技用ラケットを愛用するようになりましたが、元々はプロスタッフの90インチのモデルを愛用していました。
サムネの写真は歴代使用ラケット達。
残念ながら6.0だけは実践投入しておらず、試打した程度です。
使い始めたのはフレーム内側が黄色のプロスタッフツアー90。
このモデルを皮切りに15年ほどの間はずっとプロスタッフシリーズを使っていました。
今思うと、、、ただの身の程知らず(笑)
使い始めた当初(2003年ごろ)はまだプロスタッフ=フェデラーモデルというイメージはなく、フェデラーも世界1位になる前(GSタイトルも獲得前)の時代でした。
20年近く前のことですが、そう考えるとフェデラーの活躍している期間は異常に長いですね。
プロスタッフを使っている方と話しをしていると「”プロスタッフの打感”に魅了されてしまい他のラケットに移行できない」という話題で盛り上がる確率が異常に高いです(^^;)
そして無駄に生まれる連帯感w
今日はそんなプロスタッフシリーズ(フェデラー使用モデルに限定)についてまとめてみました。
1998年~プロスタッフ6.0 MID
フェデラーが1998年にプロ転向した際に使用していたモデルです。
スペックは以下の通りですが、普通に考えてとんでもなく厳しいラケットですね。
なお、フェデラーがウインブルドンJrで優勝したときはこのラケットを使用していたようです。
実践投入はありませんが、プロスタッフツアー90を使っていたころに興味本位で中古を購入し試打をしたことはあります。
センターできちんと打てた時の打感はとてもいいのですが、、、如何せん疲れる。
ミスの許容範囲が恐ろしく狭いです。
これを使いこなすとか尋常ではありません。
試合は無理だ(--)とすぐ諦めました。
2002年~ ハイパープロスタッフ6.0(日本未発売モデル)
フェデラーは2002年の1年間はこのハイパープロスタッフ6.0というモデルを使用。
95インチのモデルを使用したそうですが、日本では未発売となっています。
それもあってこのモデルは手にしたことがありませんでした。
たまーにオークションやショップの中古ラケットコーナーで見かけますが、そこそこいいお値段。
2003年~ プロスタッフツアー90
フェデラーがウインブルドンを初制覇したときに使用していたモデルです。
2003年に初優勝していますが、そのときの決勝の相手はフィリポーシスでした。
セットカウント3-0でストレートの勝利をおさめています。
また、翌年の全豪オープンでもこのラケットで優勝しています。
そして、私がプロスタッフを始めて手にした思い出のラケット。
フェイスサイズは90インチ。
フレーム厚17mmで重量が315gm、バランスも315mmというハードスペックのラケットです。
元々はサンプラスのために開発されたモデルで、フレーム外側の左手で触れるあたりが紙やすりのようなザラザラした感触になっているのが特徴。
片手バックを打ちやすいようにという狙いのようですが、サンプラスは使うことなく引退。
その一方、前述のとおりフェデラーがこのラケットで一気にブレイクします。
私はこのデザインに惹かれ、速攻で買いました。
そこからプロスタッフの打感に取りつかれ、2014年ごろまでプロスタッフを使い続けることにw
ピーク時は8本持っていましたが、ボロボロのやつを処分して今は4本になりました。
写真一番下のやつは時々ガット張ってレッスンで使用しています。
残り3本はもはや観賞用になっています。
同じラケットなんですが、デザインが違うのも面白いです。
この写真はすべて向きをそろえて取りましたが、1番下のものだけはっきりとデザインが異なります。
他にも文字の印字位置やスロート内部の印字内容にも細かな差があります。
2004年~ n six.one Tour90
フェデラー全盛期を支え、”魔法の杖”と呼ばれたラケットで、グランドスラムを7度(全豪1、全英3、全米3)も制覇した時期のモデルです。
商品名からプロスタッフという文字が消えたのもこのモデルからです。
世界2000本限定でこのサイン入りのモデルが発売されたのもこのラケットです。
今では当たり前のようにフェデラーのサインが入っていますが、当時はまだサイン入りモデルではなかったです。
このラケットの時代に一番記憶にあるのは2005年のフェデラーVSアガシの全米OP決勝。
録画して何度も見返したのを未だに覚えています。
全盛期のフェデラーに晩年のアガシが挑んだ凄まじい試合でした。
ハイライトを見ればわかりますが、アガシも超人ですね。ストロークお化けです。
2007年~ 【K】six.one Tour90
全英・全米の2大会で5連覇を成し遂げた際に使用していたモデルです。
また、このモデルを使用していた時期の1番のトピックは生涯GS達成でしょう。
ナダルが当時23シードだったセーデリングに4回戦で負け、決勝がフェデラーVSセーデリングという対戦でした。
2005年~2014年の10年でナダルが全仏で負けたのはこの1戦のみです。
4連覇、1回負けたのち5連覇というクレーキングぶりを発揮しています。
フェデラーはこの1チャンスを活かし、生涯GSを達成したのでした。
余談ですが、このKシリーズではKプロスタッフ88というモデルも発売されていました。
そちらはサンプラスがシニアツアーに参戦するために作られたモデルで、たしか販売数はかなり少ないと聞いた覚えがあります。
そりゃ350g近い重さと88インチのフェイスサイズ、そんなに大量には売れるわけはないですね。。。
2010年~ six.one TOUR BLX
フェデラーの6本目のラケットで、彼の意見を取り入れて開発されたモデルとのこと。
このラケットのデザインが好きでした。相変わらず打感もよく、ボレーのコントロールがとてもしやすかった記憶があります。
今のラケットも嫌いではありませんが、打感という点ではやはりプロスタッフには及ばないですね。
2012年~ Pro Staff six.one 90
ウインブルドンで7度目の優勝を果たした時のモデルです。
このモデルからまた”プロスタッフ”の名が戻ってきます。
このラケット、おそらく中身は同じなのかもしれませんが、2種類存在していると思っています。
ぱっと見のデザインはほぼ同じですし、オフィシャルには同じラケット扱いなのかもしれませんが、翌2013年はほぼ同じデザインですが製品名がプロスタッフ90というラケットを使用しています。
ウイルソンのカタログ上の表記も以下のようになっています。
2012年:Pro Staff six.one 90
2013年:Pro Staff 90
スロート部分の表記からsix.oneがなくなり、数字で90とあったのがnintyに変わります。
どちらもウイルソンの公式カタログから引用しましたが、スロート部だけデザインが違いますね。
ただ、Youtubeで公開されているウイルソンの社員がフェデラーのラケットを語る動画でもこの変化については触れていません。
同じシリーズとして扱われています。正直よくわからないです。
2014年 プロスタッフ90(実践未使用)
2013年に発表されたこのモデルですが、フェデラーは実践で使うことなく終わりました。
この時期から新しいモデルを開発することとなったため、黒塗りラケットに移行したのです。
97インチのモデルに落ち着くまでに”127本の黒塗り”を使用したそうです。
このラケット、フェデラーのサインもプリントされており、幻のフェデラーモデルと呼ばれることもあります。
残念ながらこのタイミングで私もプロスタッフを卒業したので、購入することもありませんでした。
最後の90インチモデルということもあり若干気になりますが、、、
おそらく販売本数も少ないようで、中古でもあまり見かけません。
まとめ
フェデラーは97インチのラケットを使用するまでに以上の7本のモデルを実践しようしていました。
このうち日本未発売の2機種目は持っていませんが、それ以外は複数本ずつ未だに所有しています。
時々独特の打感が懐かしくなり、レッスンで使ったりもしています。
中古でもそれなりの値段が付くほど根強い人気のプロスタッフシリーズ、もし機会があれば是非打ってみてほしいなと思います。
ちなみに現行機種のV13.0も品薄が続いているようですね。
私も試打しましたが、前作より打感が柔らかくコントロールしやすいことと、デザインが初代プロスタを彷彿とさせるデザインになっており、非常に好印象でした!
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