Wilsonから新しく登場するシリーズ、「SHIFT」のデモ機がスクールに入荷したので早速自分でストリングを張り上げてレッスンで使用してきました。
以前にご紹介したSHIFTは開発段階の途中(プロトタイプ)で一般販売がされていたモデル。
その開発が終わり、遂に製品版(v1.0)が発売されることになったということですね(^^)/
基本的なデザインなどはプロトタイプとかなり似ていますが、スペックが若干変更になっているなど、プロトタイプに対する意見を集約して反映しているようですね!
こちら、今回入荷した「SHIFT99 PRO」です。
SHIFT99と2本を打ち比べたいところでしたが、レッスンまでの時間の関係でまずはPROを張り上げて使用してきました♪
スペックの確認
まずは今回2023年7月末に発売となったSHIFT V1.0のスペックをまとめました。
ラインナップとしては3機種で、共通するのは厚みが23mmフラットのフレーム、フェイスサイズが99inchということ。
スペックはスロート内側に見やすくまとめて表示されています。
最近スペック表記が読みづらいモデルが多かっただけに地味にありがたい(;・∀・)
スペックを見る限りのプロトタイプからの変更ということでは以下の通りです。
参考にPROJECT SHIFTのスペックも以下にまとめてますのでご参照ください。
・軽量版が設定された(SHIFT 99L)
・バランスポイントが5mmトップヘビーに(パワーアップ)
・価格上昇( ;∀;) ⇒ おおよそ7%程度の値上げ…
どのモデルもですが、ストリングパターン(横糸)が20本、フレーム厚は23mm均一となっており、また、重さとバランスポイントの設定から見ても黄金スペックのラケットと比較すると、パワー感は控えめな設定と予想されるスペックですね。
レッスンで使用してきました
SHIFT 99 PROに早速ストリングを張り上げて使用しました。
試打用のモニターラケットのため、ストリングはシンセティック(ナイロン)。
テンションはストリングパターン18×20ということを考慮し、47-45で張り上げ。
Ezone98を下にして重ねて撮影してみました。
Ezoneは16×19のパターンですが、、、端の1本は上下左右ともフレーム側にありますが、センターの細かさはそこまでではないように見えます。
Vコアプロ97D(Yonex)とかプレステージ(HEAD)の方が細かく見えるかな?
驚いたのはこの部分(以下の写真)。
スロート部分にストリングを通す山が5つ(10個の穴)があります。
今までこんなパターンあったかな?という印象。
毎月70~80本のラケットの張り上げを行っていますが、記憶にありません( ゚Д゚)
下がEzoneですが、大概のラケットは山が3つ、又は4つとなっています。
SHIFTはそれだけセンター部分にストリングを寄せているということですね!
ストリングパターン(特にセンター)が細かいか粗いかで何が変わる!?
ストリングパターンによる差は簡単にまとめると以下の通りです。
どちらにもメリデメがあるため、何を優先するかと、本人の体力などでお勧めは変わってきます。
使ってみた感想
今回はSHIFTシリーズ内で最もハードスペックなSHIFT 99 PROを試打しました。
315gmで18×20のストリングパターン。
想像するだけでもしんどいラケットと予想していましたが、実際に打ってみた感想は完全に違う印象を持ちました。
「めっちゃ打ちやすい」
スペックや実物を見た感じでは想像できないほどボールが楽に飛びました。
普段使っているEzoneより楽なくらい。
打感:ボールを捕えた感があるのですが、打感は軽めに感じました
パワー:スペックから想像する以上にパワーあります
回転:予想通りほどほど。目が細かいし、自分自身もスピン系ではない為、これ以上の発言は割愛。
ストロークはレッスンで打っている限りは全くしんどさを感じませんでした。
実際に試合で使うとわかりませんが、、、気持ちよく振れる。
ただ、最近の流行り(黄金スペック)に比べ「バランスポイントが手元寄り」のため、ふり抜き感やパワー感が控えめに感じる人が多いのではないかと思います。
※今何を使っているかで印象が違う部分ですが、少し最近では珍しいスペックですね!私は好きですが( *´艸`)
少し叩きにいった感覚としてはポリを張っているEzoneの方がアシスト感を感じたので、実際に試合で使う分にはフィジカル(スイングスピード)が必要な気はします。
走らされたとき等にどれだけ助けてくれるかが少し不安要素でしょうか?
ボレーは非常に感覚よかったです。
ラケットにのる感覚が感じられ、非常にコントロールしやすい。
中級のレッスンで相手のボールがそこまで早くないこともあったかと思いますが、非常に楽にボレーができました。
少しトップライト寄りなので315gmでもラケットの取り回しは全然困りませんでした。
フレームも315gmということもあり、面の安定感が非常にあって安心感あるボレーができました。
弾く感じが少ないフレーム+ナイロンストリングのボレーはやはりいいですね( *´艸`)
振るタイプのボレーには向かないと思いますが、面を作って丁寧に返すボレーとの相性は非常によいと感じました。
<今回中級のレッスンで使った印象まとめ>
・打感がよい(カンカンした硬さがない)
・面の安定感が強く、特にボレーの感触が非常によい
・スペックほどのしんどさは感じない
スペックはガチガチに競技志向かなと思いましたが、グラビティ(HEAD)やVコアプロ(Yonex)のようなしんどさは感じませんでした。
万人受けするとは思いませんが、非常に使いやすい競技志向ラケットだと思います。
パールホワイト?でシンプルなデザインのフレームも綺麗。
興味がある人は是非試打してみてください。
想像以上に好印象を受ける人が多いと思いますので!
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